ライブでの失敗
シャレにならない失敗をしてしまうものです。素人バンドのライブでの失敗なら笑ってごまかせるのですが、プロの現場ではそうはいきません。でもみんなやっちゃうんですよね。
私にはプロになった生徒がたくさんいます。彼らの失敗だけを紹介します!私の失敗じゃありませんよ!あいつらの失敗ですよ!はぁはぁはぁ
①ボーカリストにシールド踏まれた
アメリカの音楽高校に通った「生徒」がいました。コージ君という子です。バンドでライブ中に動き回るボーカリストにシールドを踏まれて、シールドがギターから抜けて、アンプが「ブゥ〜!」と鳴りました。焦って、ギターに挿して「バン!」と音が鳴り、コージ君はPAさんから怒鳴られましたとさ。
教訓
事故があったら電源を切ってから挿し直しましょう。
②ボーカリストの水がこぼれた
ブロードウェイで活躍していた「生徒」がいました。またコージ君という子です。ボーカリストはブロードウェイ級ですので超美人の超スター歌手です。21歳のコージ君に「2曲目終わったら私、喉が渇いちゃうのぉ♡お水をもらえないかしらぁ♫」と言われて、「おっけーおっけ!」と暗転時(ステージ照明が完全に消えること)に水を渡したら「ガン!」とボーカリストの腕が当たって機材に水がこぼれて、機材がパーに・・・
教訓
電気機材の周辺で水分を扱うのは辞めましょう。
③ストラップが切れた
アメリカのスタジアムで演奏してた「生徒」がいました。コージ君という子です。レスポールを買ったばっかりで、かっこつけて革製のストラップを付けていました。《ラウンド・ミッド・ナイト》というジャズのバラードをトランペットがしっとりと吹いてた時に、ストラップの留めていた皮の穴がちぎれてギターが落下・・・スタジアム中に「どかぁ〜ん!」と音が鳴り響きました。
教訓
必ずストラップ・ピンを付けましょう。
④チューブが死んだ
アメリカの音大を首席卒業した「生徒」がいました。コージ君という子です。最優秀ギタリストを紹介する1000人の学内最大イベントのリハーサル。当然ラストを飾るのはコージ君です。狙ったかのようにアンプのチューブが死んだそうです・・・。やむを得ず大学のしょぼいアンプを使うコトになりました。
教訓
常に予備のチューブを用意しましょう。
⑤ギターを忘れた
日本でテクニカル・ギタリストとして活躍していた「生徒」がいました。コージ君という子です。ローディがたくさん付いていました。「おまえら、アレを忘れるなよ!」「オマエ、これを忘れるなよ!」「ちゃんと全員でチェックリスト作って相互確認してから機材車に載せろよ!」と神経質に忘れモノをしなようにしていました。ある日・・・
ギターを忘れたんです・・・
「さ、さすがにギターは本人が持ってるかと・・・」「誰々さんが持ってるんじゃ?」「一番下のオマエが持ってくると思ったよ・・・」と、チェックリスト以前の問題でした。
教訓
ライブの持ち物は自分で確認しましょう。
まとめ
このバカな生徒・・・は色んな教訓を生んでくれましたw
若いギタリストが同じことをしないことを願って
津本幸司