お客様
お客様には様々な年齢層がいらっしゃいます。10代、20代〜80代まで。各世代の反応は全然違うものです。エンターテインメントの種類によっても感じ方や反応の仕方は違います。私達音楽家は人前に立つので、お客さんの層を頻繁に調べに行く必要があります。私も無関係な見世物にしばしば行きます。
浅草演芸ホール
昨日は浅草演芸ホールに行きました。私達の世代だと「おれたちひょうきん族」でデビューされた山田邦子さんや、10年前にブレークしたハマカーンのお二人や、ねずっちさんや、噺家の重鎮達がいらっしゃいました。
火曜日の昼間です。客は引退した私達おじいちゃん、おばあちゃん、特定の芸人の推し活チーム、むりやりおじいちゃんに連れてこられた夏休みの小学生くらいです。340人キャパですが、パラパラで100人程度でした。
最前列で横向き
最前列の右端が特等席なんです。メチャクチャ見づらいのですが、横向きで、芸人さんと、客が一気に見渡せます。そして、出演前後の舞台袖の芸人さんのリアクションまで見えます。これやってるの私くらいかもしれません。
例えば、山田邦子さんが出てる時はハマカーンさんもねずっちさんも真剣な表情で袖から見てらっしゃいました。客は山田邦子さんの世界に入り込んで大爆笑です。
ねずっちさんがやってる時は、上手いこと言ってるのを客も「ほぉ〜」と真剣に聴いて拍手をします。舞台袖でも皆真顔です。
ハマカーンさんが大爆笑でウケてる時は、舞台袖の人達は客の反応を確認しています。
客層
夏休みの子供達はどのネタにも無反応でした。
推し活チームはとにかくサクラのようにドンピシャの反応です。
年配チームは納得しないと笑いませんでした。
伝統芸能
かっぽれというのでしょうか、片足で立ちながら踊る伝統芸能があります。これは私も見入ってしまいました。
古典落語の「がまのあぶら」なんかは知っている歌を聞き入るようなイメージです。
非常に勉強になります
お客様の前で何かをする私達は「どのような層が、どのような事に、どのように反応するか」を勉強できるのは大変ありがたいことです。
空気を買ってる人達
お客さんって「空気」を買っているのが分かるでしょうか？ 今の時代YouTubeで検索すれば好みの芸人のネタなんて見られます。わざわざ演芸場に足を運んで、3千円の入場料をはらって、狭い席に座る理由は、他の人との集団パワーを作り、それを買いに行ってるんです。
ちょっと難しいですが
ちょっと難しい内容ですが、キルケゴールは「単独で向き合え」と主張しますが、ヤスパースは「交わりながら向き合え」と言います。
人間が機械化して平均化した今だからこそ、「愛の闘争」→「真理は二人から始まる」のでしょう。
おしまい♫
津本幸司
まず技術はトータル・ギター・メソッドⓇで練習してください。
