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ギタリストが読むべき「ディスり本」

毒舌

津本幸司 ショーペンハウアー 読書について

津本幸司 ショーペンハウアー 読書について

私自身も世界中を敵に回しても痛くも痒くもないので、ディスりまくりますが、この本には負けます。ショーペンハウアー『読書について』です。

『思索』

『読書について』以外にも二編あるのですが、その最初の『思索』というのもエグいです。世の中のほとんどの人をディスりまくってます。「サラリーマンは死ね!」とか言う次元をはるかに超えています。この時代ですので、「読む」ということは、今で言うSNSやネット記事、もちろんこのブログも含むような意味のない文字を読むことを意味します。ソレやり続けてるからオマエはバカなんだよ。と、ショーペンハウアー先生はおっしゃっています。

アフォリズム

ショーペンハウアーの特徴はなんといってもアフォリズム、つまり短い文章で単刀直入に「グサッ!」と指してくることです。音楽で言うとウェーベルンです(1、2分の曲たくさん書いた人で、生涯の曲全部合わせてもCD一枚に収まる的な作曲家です)個人的にもマネしています。

このショーペンハウアーの言葉は5、6行で一格言が収まっていて、聖書のように読めます。一言一言が心が痛いです。

『著作と文体』

読んで欲しくないのですが、真ん中に著作者をディスる部分があります。これは、もろに私のような低知能な本を書いているヤツをボロカス言ってます。一段落ごとに「すんません・・・」という思いになります。

『読書について』

結論としては「古典以外は読むな」ということです。「古典は二度読め、繰り返しは勉強の母だ」との格言もこのなかにあります。

ここで強烈なディスりがあるんです。

まず、背景としてドイツ人のショーペンハウアーの時代にはカントから始まる、ドイツ観念論というフィヒテ、シェリング、ヘーゲルの哲学者御三家がいました。

そ、それを、「フィヒテ、シェリング、ヘーゲルという似非哲学者がゲームのように同じ事を繰り返して読者にみじめな思いをさせた」的にディスってます。

こんな名指しで大先輩をディスっていいのかというくらいダイレクトです。

例えば

あくまで例ですが、私が

「チャーから始まり、松本孝弘に受け継がれ、布袋寅泰が滑稽に弾いた日本人似非ロックギタリストのせいで、日本のギタリストはみじめな立場になっている」

と言うようなものです。(これは例ですよ。お三方に面識はありませんし、大先輩で個人的に素晴らしいと思います)

読み継がれる

Xでバズるとか、の次元じゃなくて200年読み継がれている「ディスり本」ですよ。知能のある人がどのようにディスるかを知れば、今のネット記事を読む気がなくなり、正しい音楽人生の軌道に乗ることができます。

ショーペンハウアーを私が崇拝するのは仏教の学習をしたドイツ人で厭世主義(よのなか全部終わってるしという考え方)の上に「音楽などの芸術に熱中することだけが人生の救い」と言っているんです。(ちなみにこの内容は他の本です)

上記を細かく、分かりやすく、詳しく、なんと3分で教えます。なぜなら、全体で100個指導することがあり、5時間しかありません。300分ですので、1項目3分しかないのです。詳しくはこちら

こんなことできるギタリストは世界で私だけだと思いま・・・というか、私だけだから世界中飛び回る必要があるのです。誰か後継者になってください。もう体力がもちませんし・・・

おしまい♫

読んでくださいね。