空間系エフェクター
リバーブとディレイはギター練習時に掛けるべきか・・・何十年もされている質問です。そして、30年前に私も師匠に質問しましたw。よく分かりませんよね。
心配無用です。
この記事を読んだら、ギターの練習時にリバーブとディレイを掛けるべきか分かりますよ。
結論
ほとんどの場合は不要でしょう。
そもそも
そもそもなぜリバーブとディレイを掛けるか考えてみましょう。
この質問をするとほとんどのギタリストはこう答えます
「えっと、自分が今いる空間と理想としている空間との残響が異なるから、リバーブでその差を埋めることによってぇ・・・まぁ良い感じなるというかぁ・・・で、ディレイで横幅を持たせることで音に広がりを与えてぇ・・・それによりぃ・・・」
音響学専門でもある私は、こう答えるギタリストのお話を最後まで黙って聞いて、こうつぶやきます。
「違うでしょ?上手く聞こえるからでしょ?」
ほぼ100%のギタリストが黙り込みます。
お風呂やカラオケ
残響が豊富なお風呂でオッサンが気持ちよく歌っているのも、カラオケでエコーをたっぷり掛けてストレス発散するのも「上手く聞こえるから」なんです。
なぜか?
音を伸ばしてないのに音が伸びてくれるからです。
ライブ・ステージや録音でお化粧として最後に掛けるのはアリだと思いますが、その環境で練習したらどんどん下手になってしまいます。
リバーブやディレイはいつ掛ける?
ライブのシミュレーション、つまりリハーサルとしてリバーブを掛けることは必要です。ディレイを掛けた時のデメリットの確認などをする場合も必要です。順序で考えると、空間系のリバーブやディレイを掛けずにスケールやアルペジオを含む基礎練習やフレーズやアドリブやリズム・ギターの練習をして、バンド単位で合わせる時用の練習として最後にリバーブやディレイを掛けて弾いてみるという感じでしょう。
例外
ただ、お楽しみで弾いてる時はリバーブもディレイもガンガン掛けましょう!それは練習じゃなくて楽しんでるんですから何でもありです。そして、何かの思惑があり意図的にリバーブやディレイを掛けることも少なくありません。実際に私も音作りを兼ねて練習する時にはディレイを掛けます。尊敬する先輩ギタリストの法田勇虫先生や野呂一生先生もレッスン時にリバーブを掛けていらっしゃいました。本番さながらのギターサウンドを受講生に体感させてあげるというお考えなのでしょう、素晴らしいと思います。
まとめ
ギターの練習時にリバーブとディレイを掛けるべきか。
ほとんどの場合は不要ですが、目的があれば掛ければいいと思います。なんとなぁくリバーブやディレイがいつも掛かってる・・・という状態だけ避ければいいのではないでしょうか。
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津本幸司