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これからの音楽家が知るべき分散管理

非中央集権

中心人物が存在せず、皆で同意してやっていこうぜというのが、これからの流れです。ワンマン社長さんは要らないって意味です。これ逆に面倒くさいですよね。言うこと聞いてる方が楽だから。でも、時代はこっちに向かっています。従って、この非中央集権である分散管理について音楽家は詳しくなっておく必要があります。

多数決はゴミ

多数決で決定するのが分散管理の醍醐味と考えてるのは日本の小学生です。多数決では分散管理は崩壊します。例えば、9人の仲間で野球チームを作るかどうかで考えてるとしましょう。9人いれば野球チームが成立しますものね。これを多数決で決めるとどうなると思いますか?5人が賛成すれば野球チームを作るという合意が得られますよね。グループLINEはないものと考えてください。一斉送信もできないと思って下さい。それぞれが個別に全員に自分の意見をLINEできるだけだと思って下さい。そうすると、4人が賛成、4人が反対したとします。1人だけなかなか自分の意見を言わないヤツがいて、最後に賛成した4人には「自分も賛成だよ」と言って、反対した4人には「自分も反対だよ」と言う裏切り行為をします。そうすると、8人全員が自分の意見が通ったと思ってしまいます。これが多数決による分散管理の崩壊です。

解決方法

もう一度言いますがグループLINEはないと思って下さい。でも1人が他の8人にLINE送信することは可能です。一斉送信はできないものとして、個別に8人にLINE送信しなくてはなりません。従って、LINE送信の時間はバラバラになるでしょう。解決方法としては、賛成意見を過半数の5人から最初に受け取った人が全員に「過半数から賛成を受け取りました」と全員にLINEすればいいのです。

普通に5人の賛成が得られてたらめでたしめでたしですし、上記のような最後の一人が裏切り物はこの時点で露呈します。

そして「この過半数の5人から最初に受け取った人が連絡した場合は10万円プレゼントするね!」という約束をしておけばモチベーションも上がりますよね。

混乱させようとした裏切り者にはメリットもなければ、裏切ったところで誰も困らないし、自分が10万円もらえるチャンスを失うだけですしね。

難しい説明

上記は音楽家用に簡単に説明しましたが、ビザンチン将軍問題という数学やコンピューター工学の難問です。そしてそれを解決したのがブロックチェーンです。それを利用したのがサトシ・ナカモトさんです。そしてできたのがビットコインです。上記の「金やるからちゃんと連絡しろよ」的な流れを専門用語でプルーフ・オヴ・ワークと言います。「完璧に裏切り者を防げるわけじゃないけど、裏切っても意味がないから裏切らないよね〜」と言うのは実質的にこの問題を解決してるのでプラクティカル・ビザンチン・フォールト・トラレンス(実用的ビザンチン耐性)と呼びます。ちなみにこの問題を定式化したのが我らがランポート博士でございます。ランポート博士はLaTeXを作った人ですね。

まとめ

このような内容もお目に掛かる機会があれば、その個人に合わせて応用できるように優しく説明します。小学生でも分かるのです。

これからの音楽家はこの分散管理を熟知して不明点は分かる人に聞いてください。くれぐれも、難しいからといって見て見ぬふりをしないように、宜しくお願い致します。

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津本幸司