最初のフレーズ
初心者の方が最初にどのフレーズから覚えたら良いのかって悩みますよね。
お気持ち分かります。私も初心者の頃それで苦労しました。
心配無用です。
この記事を読んだらどのブルース・フレーズから覚えると良いかが分かりますよ。
この記事では
今回の記事はブルースやロックのスタイルがお好きな初心者の方がお読みになっていることを想定しています。そして、この記事では「初心者の方がテキト〜に弾いてもそれっぽくなるブルース・フレーズ」をご紹介します。
ベスト3
いきなりチョーキングです。楽譜のCのマークがチョーキングを意味します。チョーキングをする時は親指をネックの上に出して手首をひねるようにして下さい。指の関節を伸ばすようにチョーキングすると指を痛めてしまいますので、できれば独学ではなく知り合いのギター上級者に見て貰って下さい。そして3弦5フレットから7フレットはハンマリング・オンです。5フレットの時だけピッキングして、7フレットは左手の薬指で押さえることだけで音をならします。リズムは「テキト〜」で大丈夫です。
ベスト2
今度はスライドです。楽譜のSのマークがスライドを意味します。3弦7フレットを薬指で押さえてピッキングしたら、そのまま右に1フレット分ずらす、つまりスライドすることで音をならします。続いて登場するH.C.のマークはハーフ・チョーキングを意味します。ベスト1のフレーズで出てきたチョーキングは1音ピッチを上げますが、今回は半音だけ上げます。力の入れ具合が難しいのですが、はっきり言って「テキト〜」でいいでしょう。誰も指さして「今の一瞬のハーフ・チョーキングのピッチがおかしい!」と指摘してこないでしょう。最後に登場するPのマークはプリング・オフです。3弦7フレットを薬指で押さえてピッキングしたら、その薬指を離すことで音を鳴らします。
ベスト1
チョークダウンです。ピッチを上げる時は力を入れ具合を調整するのですが、チョークダウンは力の抜き具合を調整するので難しいんです。ただし!「テキト〜」でいいでしょう。音痴なのも「味」のうちです。
そして、装飾音符として小さなスライドが出てきます。さらにそれが2拍3連・・・2拍分の長さを3つに割るなんてスゴク難しいことです。だから「テキト〜」にやって下さい。それも「味」のうちです。
まとめ
いかがでしたか?
初心者の方でも「フレットを押さえる」ことはできるんです。そして繰り返して練習すれば「押さえている弦を弾く」ことはできるようになります。難しいのは「正しいリズムで弾く」ことと、「ニュアンス」です。この2つで上手い下手が左右されるようなフレーズは最初に覚えるべきではありません。
上記の3つのように、「テキト~」に弾いても「それっぽく」なるものから覚えるべきです。初心者の方の仕事は「ギターを好きになること」です。そして、初心者の方に対する私達指導者の仕事は「ギターを好きになってもらうこと」です。難しいこと、正しいことを無理矢理詰め込んで「ギターを嫌いにさせること」ではありません。
私が作ったトータル・ギター・メソッドはギターを買ったばかりの方でもすぐに実践できます。そして「もっと弾きたい」「もっと知りたい」と、どんどん好きになってもらえるように心を込めて作りました。(もちろん苦しい修行を経験してみたい超上級者にもご満足頂けます)
初心者の方にギター好きになってもらえることを願って。
津本幸司
こちらからご覧下さい。→トータル・ギター・メソッド