ご相談頂きました
「僕はギターの練習で覚えられていないことが分かったら、自分に罰を与えるようにしています。これっていいんでしょうか?」
心配無用です。
この記事を読んだら自分へ罰を与えるのがいいかどうかわかりますよ。
結論
ダメダメ!罰はダメです。
罰は良い結果を1つももたらさないと覚えて下さい。
行動分析学
心理学の分野で行動分析学というのがあります。この分野を作ったバラス・スキナーによると、罰というのは避難、反撃、怠惰をもたらすそうです。つまり、人に罰を与えると、罰を与えられた人は与えた人を非難します。そして反撃してきます。そして思いっきりだらしなくなる訳です。
こんなことを自分自身にやってはいけません。
悪い例
知り合いの大学の先生は遅刻する度に成績を下げていくシステムを作っているそうです。1分遅れたら数ポイント減点、2分遅れたらさらに減点、3分おくれたらもっと減点、その回数が増えたらその分を加算したりして減点・・・。あろうことかそれを自動化するコンピューター・プログラムまで作ってるそうです。こんな罰を与えるシステムを作った結果、学生達は誰もその先生の授業には来なくなります。来たとしてもほとんどが遅刻です。そして減点に対して猛反発して陰口を叩かれています。私はこの先生の仕打ちに耐えきれなくなった学生からの相談をたくさん受けてきました。そう、スキナーが言うとおり避難、反撃、怠惰がまとめてやってきてるんです。でも、この先生は気付いてないそうです。
ギタリストの場合
反省や改良は常に必要ですが、罰を与えてはいけません。逆効果です。その罰が怖くて成長したとしても、良い音楽には繋がりません。犬じゃないんですから・・・
まとめ
ギタリストは自分に罰を与えないようにしましょう。そしてきっちり反省と改良を繰り返して下さい。
若いギタリストを応援しています。
津本幸司