テンポなんて知ってる?
テンポは曲の速さのことですよね。
じゃあファスト・スイングってどのくらいの速さ?
「そこルバートで弾いて」って言われたらどうする?
意外と知らないこと多いですよね。
心配無用です。
この記事を読んだらギタリストが知っておくべきテンポの知識が身に付きますよ。
BPM
まず、数字で書かれているテンポは分かるようにしましょう。BPMという文字は良く見ますね。これはBeat Per Minute、つまり一分間にいくつビートがあるかという意味です。120BPMなら1分間に120回のビートがある、すなわち0.5秒に1回ビートがあることになります。4拍子の曲なら4拍で1小節ですので、2秒で1小節になり、1分間に30小節あることになります。
M.M.
意外と知らないのがこのマークです。これはドイツ語のMetronom Malzelの略で、メトロノームを考えたメルツェルさんって意味です。英語ではMalzel’s Metronomeと前後がひっくり返りますが、どうせ頭文字がMなので表記は変わりません。
意味は?
BPMと同じです。
言葉の表記
言葉でのテンポ表記が面倒くさいんです。アンダンテとかモデラートとか聞いたことあるでしょう。知ってて損はないのですが、ジャズ・ポピュラーの世界にいる限り知らなくても大丈夫でしょう。
ただし!
速度の変化を表す表記は知っておいて下さい。
- rit.はリタルダンドと読み、だんだん遅くします。
- accel.は、アッチェレランドと読み、だんだん速くします。
- 冒頭に書いたルバートというのは「今の時代のジャズ・ポピュラー音楽」では自由なテンポで弾く時に使われます。(「今の時代のジャズ・ポピュラー音楽」というのが大事です。ショパン弾いてるピアニストの前でこの言葉を使わないように。面倒くさい話になります。)
スタイルは?
ファスト・スイングで!
ミディアム・スイングで!
こんな言葉も良く耳にします。これはテンポを明確に表す言葉ではないので、どの言葉がどんなテンポを意味するか知る必要はありません。さらに、人によっても変わるので
「ファスト・スイングってどのくらいのテンポ?」
と聞き返して問題ありません。
「このくらいのテンポでいい?」
と言って、指を鳴らして確認するのもよくやります。
まとめ
テンポ表記はBPMと、M.Mとリタルダンド、アッチェレランド、ルバートだけ覚えておけばオーケー。初心者の方の参考になれば嬉しいです。