ボサノバ
知ってますか?ブラジルのゆ〜っくりした音楽です。サンバみたいな派手な曲じゃないんですよね。スタンダード曲は「スウィング」でやるか「ボサノバ」でやるかというくらいの大ジャンルです。ではどんな曲があるんでしょうか。今さら聞けないですよね。
心配無用です。
この記事を読んだら今さら聞けない定番ボサノバ曲3選が分かりますよ。
ベスト3
シャガ・ジ・サウダージ
そもそもボサノバというジャンルはアントニオ・カルロス・ジョビンって人が1人で作ったジャンルと言っても過言ではないでしょう。ここで紹介するのもジョビンの3曲です。その中で最初に録音された曲と言われているのがこのシャガ・ジ・サウンダージです。
この曲、難しいのなんの・・・
コードが変わりまくるので伴奏するのも一苦労です。テーマも裏拍が多いわ、レンジが広いわ、キーもちょこちょこ変わるわで大変です。コード進行の分析も一苦労ですし、当然アドリブも難しい・・・。バークリー音楽大学でセッションしてるときに「シャガ・ジ・サウンダージやろう!」とか言い始めたら「めんどくせ〜ヤツ・・・」と、思われます。(私、そう思われてた被害者です)
でも、有名な曲に変わりはないので知っておくといいと思います。
ベスト2
ウェイブ
ジョビンの曲で「波」っていうタイトルです。私は湘南にサーフィンに行く時は必ずこの曲を聴きながら行きます。夏の朝の青空と、入道雲と、波と、風と、心が一体になるような素敵な曲です。
この曲、聴く分には素敵なのですが、弾くのは難しいんです・・・
メジャーとマイナーが入れ替わったり、Bセクションでキーがころころ変わったり、変なコードが挿入されてたり・・・でも、日本の夜の街ではリクエストの多い曲です。
(ちなみに私は10年前まで銀座、関内でボサノバ歌手として活動していました。ブラジル・ポルトガル語で歌う歌手です。カタカナで私の名前を検索すると誰かが上げたボサノバ・ライブが出てきたりします・・・恥ずかし・・・。さらに、ボサノバ歌手としての私を知るお客様が、間違えて私のギター・ライブを観に来て「あれ?津本幸司さんってギター弾けるんですか!?」と、驚いてしまい、周りから不思議がられたこともありました)
ベスト1
ガール・フロム・イパネマ
ご存知「イパネマの娘」です。もうこの曲に関して私がごちゃごちゃ言う必要もないでしょう。検索したらかなりの逸話が出てきます。初心者の方でも聴いたことがあるどころか、音楽関係でない人でも知ってる曲です。
ただ、この曲、難しいんです・・・
どういう風にコード進行を解釈したらいいのかが、非常に分かりにくいんです。そして答えがないんです。と、いうのも「ボサノバってそういう難しいジャズ理論で解釈しようとするのってナンセンスだよね」と考えられて作られてるので、そもそも理論的に解釈しようとすること自体おかしいそうです。「んじゃ、どうやってアドリブ弾く?」と、なるので無理矢理「難しい曲」として解釈して弾くんです。
まとめ
今さら聞けない定番ボサノバ曲3選でした。ギターで上記3曲を含むボサノバのアドリブ演奏では、「どれだけ音楽理論を解釈しているか」があらわれるのではなく、「センス」があらわれます。地球の真裏で作られた不思議なスタイルです。是非その魅力に「取り憑かれて」下さい。
津本幸司
上記3曲は私自身が責任をもって「スタンダード編」にて分析をし、「理論編」にて理論的解説をしています。プロの方もお忍びでご購入頂いております→トータル・ギター・メソッド