世界の音楽家
私は今年、世界の音楽家、俳優、画家、衣装デザイナーとお目に掛かる機会が多くありました。共通して言えることは彼らスゴいアーティストほど、能力の偏った人達だということです。世間で言うと「ダメ人間」です。このカラクリを紹介します。
前提
まずスゴいアーティストは世間体を気にしていないので、自分の得意分野を愚直に伸ばすことができます。
「もとから才能があったんだろう」
と、皆言われます。そしてその答えは二重にNOです。
二重の勘違い
まず一つは、その才能の種類を一般の人は勘違いしています。音楽家を指差して
「もとから音楽の才能があったんだろう」
と、勘違いしているということです。本当は
「もとから世間体を気にしない才能があったんだろう」
と、考えるべきです。そしてこれも間違っています。
「後天的に世間体を気にしないようになった」
というのが正解です。
例
ある音楽家を例に出しましょう。幼少の頃は海外暮らしをし、数年日本に戻ってきて小学校に通ったそうです。そして、知能指数検査で高すぎる数値が出たので、障害児学級に入れられたことがあるそうです(当時はそういう時代)。そしてお父様が教育委員会の偉い人なので、すぐに普通のクラスに戻りました。当然周りからは変な目で見られます。そして、テストは全部100点、マラソン大会は優勝、野球ではショートで4番、音楽会では一人リードボーカル、休憩時間にソロピアノ、学級委員、運動会の鼓笛隊の指揮者、生徒会長、とにかくモテまくり・・・なのにも関わらずアスペルガー(当時はこんな用語ありませんでした)で対人嫌いで会話ぎらい・・・周りからは「アイツはずるをしている」と言われたそうです。そして、また海外に引っ越しが決まり
「こいつらを気にしなくてもいいんだ」
と思ったようです。才能じゃないんです。環境的に思わざるを得なかったのです。
世界の変人
世界のアーティストは全員このような経験をしてるようです。スゴい人ほど変人でした。社交的なスゴい人なんて会ったことありません。引きこもりの暗い人ばかりです。
ブラピなんて、いじめられっ子役の芝居の撮影をしてるんじゃないか?というくらい楽屋できょどってました。
ポール・ギルバートもギター弾く以外興味のない人です。
スティングも「そんな態度とらなくても俺たちはスティングを知ってるから」というくらい構ってくん行動を取ります。
こんな変人だから、伸ばせるところに集中できるんです。
まとめ
日本の方と話をすると、二言目には「自分には才能がない」と言います。「天性の才能なんて誰にもない」「少量なら誰にでもある」と考えて、世間体を気にせずに、伸ばせるところを好きなだけ伸ばして行けば輝けるのです。そしてそれは60歳、70歳からでも遅くありません。過去にセカンドライフはアーティストになりたいという人の人生設計を手伝い、成功した例も多くあります。
この記事を書こうと思ったのも、セカンドライフで音楽家としての人生設計のお手伝をした方がいまして、この方も対人恐怖症でした。私にすらおどおどお話される先輩でした。60歳の時に最初にお目にかかり、順調にガットギターを引き続け、15年経過した方が、昨日・・・旅立たれました。奥様から「清々しい晩年だった」と御礼の電話を頂きました。
無宗教の私も、なぜか
「そうか。旅立たれたんだ!」
と、澄んだ心で明るく受け入れることができました。
今からでも遅くないので、輝いてください。
おしまい
津本幸司
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