エコノミー・ピッキング
名前は聞いたことあっても「エコノミー・ピッキングって何ですか?」って今さら聞けないですよね。
心配無用です。
この記事を読んだらエコノミー・ピッキングが何か分かりますよ。
結論
エコノミー・ピッキングとは、高音弦に移動する時は常にダウン・ピッキングで弾き、低音弦に移動する時は常にアップピッキングで弾く方法です。
これだけ覚えておけば良いでしょう
例えば
例えば、6弦を弾いた後に5弦に移動するとしましょう。高音弦に移動するわけです。この場合に5弦を必ずダウン・ピッキングで弾きます。
もう一つ例を挙げると、1弦を弾いた後に2弦に移動するとしましょう。低音弦に移動するわけです。この場合に2弦を必ずアップ・ピッキングで弾きます。
原理は簡単ですね。
メリット
エコノミー・ピッキングのメリットは、オルタネイト・ピッキングで生じてしまうアウトサイド・ピッキング(弦の外側を跨ぐこと)がなくなるところです。スムーズに弾けるんです。超絶技巧ギタリストはエコノミー・ピッキングの人が多いんですね。
ただ・・・
ただ、ちょっと問題があります。譜例を見て下さい。この譜例はトータル・ギター・メソッドのテクニック編006【エコノミー・ピッキング】のエクササイズから2小節抜粋したものです。ホチキスの針のようなマークはダウン・ピッキングを意味し、Vのマークはアップ・ピッキングを意味します。6弦から5弦に移動する時、5弦から4弦に移動する時など必ずダウン・ピッキングになっていますね。それはいいのですが、問題は6弦で3回弾くと「ダウン、アップ、ダウン」となり、さらに次の弦も「ダウン」で弾くので弦を移動する場所が「ダウン、ダウン」となっちゃうんです。ここが弾きづらいポイントです。さらに3拍目の「ビートの頭をアップ・ピッキングで弾く」というのも慣れるのに時間が掛かります。これがエコノミー・ピッキングのデメリットです。
まとめ
以上【エコノミー・ピッキングとは何か】でした。
メリットとデメリットを天秤に掛けると・・・悩ましいところですね。でも、私はオルタネイト・ピッキングだけでなくエコノミー・ピッキングもできるようになると便利だと思います。と言うのも、私、津本幸司は1999年にデビューしてオルタネイト・ピッキングのみで活動していましたが、テクニカル系の取材が多く2001年にエコノミー・ピッキングに変更しました。既に2枚のCDを発売していたのですが、その全曲をもう一度エコノミー・ピッキングで練習し直しました。思い出したくない地獄の日々でした。今のうちに「こんなのがあるんだぁ」くらいの練習をしておくことをオススメします。
頑張るギタリストを応援しています。