エレキギターのピックアップとは?
ピックアップとはギターの音を拾うためのマイクです。
ピックアップの構造は?
ピックアップの構造は、プラスチックのボビンにギターの弦の数と同じ6本の磁石が刺さっており、全体にエナメル線を巻き付けています。小学校の理科の実験で行ったコイルですね。
ピックアップの原理は?
磁石によって磁性体が生まれます。その上で金属の弦が振動するとコイルに電流が流れるんです。つまり弦の振動を電気信号に変えてるんです。
どうしてドレミに聞こえる?
その電気信号が特定の音高(ドレミファソラシド)に聞こえるのはなぜか不思議ですよね。弦が振動する周波数と電流が連動するからなんです。簡略化して言うと5弦開放弦を弾くと1秒間に110回弦が振動して、電流も110回の波になると考えて下さい。私達は1秒間に110回の波を聞くと「ラの音」と感じる訳です。
なぜ細いピックアップと太いピックアップがある?
フェンダーのストラトキャスターには細いピックアップが付いています。これはシングル・ピックアップといいます。これには問題がありノイズを拾ってしまうんです。ギブソーンのレスポールには太いピックアップが付いています。これはシングル・ピックアップの2本並べて2本目の巻き方を反対にすることでノイズを打ち消す構造になっています。これをハムバッカー・ピアックアップといいます。
なぜ全部ハムバッカーにしない?
ノイズが乗るシングル・ピックアップよりノイズを打ち消すハムバッカー・ピックアップの方がいいのに、なぜシングル・ピックアップのギターが存在し続けるか不思議ですよね。それはハムバッカー・ピックアップでは出せないシングル・ピックアップ特有の音があるからです。そしてこのシングル・ピックアップの音の好むギタリストが多いからなんです。
なぜ多種のピックアップがある?
たくさんの種類のピックアップが売られています。理科の実験でも説明できるような簡単な構造なのですが、実は簡単な構造であるが故にちょっとしたコイルの巻き方の違い、巻く回数の違いで音が激変するんです。偶然の産物もあれば、計算して作られているピックアップもあります。
まとめ
簡単な構造であるエレキギターのピックアップも奥が深いですね。以下にお試し頂きたいシングル・ピックアップとハムバッカー・ピックアップを一つずつあげます。
津本幸司