2022年
今年も何百万円もシャンパンに注ぎ込みました。ベスト5を紹介します。飲んだ時期と一緒に合わせたものによっても印象が変わるので参考までに色々書きます。
ベスト5:ボランジェ・ラ・グランダネ2014
日付:通年
場所:銀座
食事:兵庫県室津産生牡蠣
同伴:愛する人
銀座で「津本幸司のシャンパン」と言うとこれが出てきます。まずは最初の一杯はこれです。これを飲まないと始まりません。ピノ・ノワール:シャルドネが6:4(厳密には61:39)外観はゴールド、香りは桃やシナモンやパン、味はミネラルと柑橘系です。生牡蠣のために生まれてきたようなシャンパンだと思います。
ボランジェ、サロン、クリュッグは樽が効いてる御三家です。サロンは非常に高額でJALのファーストクラスで飲ませてくれます。このボランジェは比較的手に入りやすく、実はベスト1で紹介するクリュッグの味覚形成をするための必須経路なんです。
ベスト4:ドン・ペリニオン2008
日付:2022年10月16日
場所:ブルガリ イル・リストランテ ルカ・ファインティン
食事:イタリアン・デグスタチオーネ
同伴:好きな人
今年はブルガリがドンペリ押しでした。イタリア人が日本でフランスのシャンパーニュに合うように作って下さった前菜にバッチリ合いました。外界は薄いレモンイエローで、香りは柑橘類とアニスで爽やかで、味はうっすらした酸味が複雑に変化します。(毎年言いますが、私は個人的にドンペリを薄く感じてしまうんです。貧乏舌です)Amazonリンクは2009しかなかった・・・
ベスト3:ヴーヴ・クリコ・ラ・グランダム2012
日付:2022年6月5日
場所:銀座レカン
食事:8代目料理長のフレンチ・デギュスタシオン
同伴:好きな人
王道フレンチに王道シャンパンの最高峰は間違いなかったっです。ピノ・ノワール90%シャルドネ10%で、外観はヴーヴ・クリコの象徴的イエロー、香りはジャスミンから始まり、リンゴ・桃・洋梨が来ます。味はアプリコットとナッツが来たかと思うと、そう、ヴーヴ・クリコ特有のキャンディ感が来るのにbrut(甘くない)なので中毒になります。
以下は草間先生の化粧箱です。フランスのマダムと日本のマダムのコラボという感じです。芸術的な熟成感を一緒に飲んで下さいませんか?
ベスト2:ドンペリニオン・ロゼ2006
日付:2022年5月31日
場所:自宅リビング
食事:イラン産キャビア・ベルーガ
同伴:娘と妻
娘には全てにおいて最高級を。このモットーのもと今年もピンクのドンペリにしました。やはり2006年がいいです。見た目はもちろんピンクで、香りは夢の世界にいるようなブーケを感じたかと思うと、スパイスやチョコレートで攻撃が始まり、構えた瞬間にイチジクやアプリコットで包み込んでくれます。飲む前に倒れそうになりますよ。味は果実と草木を同時に感じます。キャビアの海産物感と相まって心を海のそよ風に乗せてくれます。夏が来たという気分を感じる最高のマリアージュです。夕方の日光がある時に飲むと幸せを感じますよ。
後・・・このシャンパンはお寿司と合うんです。今晩(2022年12月25日)も娘と妻と開けます。
ベスト1:クリュッグ・グラン・キュヴェ
日付:2022年12月23日
場所:青山
食事:クリスマス・スペシャル・シーフード・フレンチ
同伴:愛する人
何年のシャンパンが良い・・・という概念がヒックリ返るのがこちら。収穫年は10以上、ピノ・ノワール、シャルドネ、ムニエの葡萄も120以上ブレンドし、通常の1,2年熟成ではなくなんと7年熟成。しかもオーク樽なのでナッツ感が素晴らしくシーフードに合います。お魚のクリーム系が出てきた時に一瞬やばいかも・・・と思いました。MLFと言う酸味を取る工程をしない主義なのがこのクリュッグであり、バターの香りなどがないんです。クリーム系にはMLFの白と思ってたので恐る恐る合わせましたが、これがまた意外と素晴らしいマリアージュでした。いつまでも漂い続ける花束の香りが愛する人とのクリスマスに華やかさを演出してくれました。シャンパン単体のレベル的にはこれが最高です。クリュギストの洗礼を受けました。
まとめ
一緒にシャンパンを飲んでくださる方との出会いを楽しみにしています。
津本幸司
以下からコンタクトお待ちしています。
別の視点で自宅にあるシャンパンも動画で紹介しています。12月22日の動画なので23日のクリュッグを飲む前日です。