20世紀の音楽家
知ってますか?結構エグいことしています。何を学びましょうか。
心配無用です。
この記事を読んだら20世紀の音楽家から何を学ぶかが分かりますよ。
はじめに
私達、東京藝術大学の出身者が20世紀の音楽家について語り出すとキリがないことはお分かりの通りです。このブログを藝大関係者が読んでいることも知っていますので、お断りしておきますが、ここでは若いギタリストにとって今すぐ有益な情報だけ抜粋します。目的は史実の紹介ではなく、若いギタリストの成長です。
ジョン・ケージから学ぶ
曲名「4分33秒」・・・ピアニストがピアノの前に登場して4分33秒全く何も弾かずに立ち去る・・・こんな曲を書いたんです。その場の会場の音などを「絡め取る」という概念だそうです。その他にもピアノの弦にフォークやネジをさして変な音を出したり、ラジオを並べたりと、新たな発想で音楽を作りました。
私達も普通じゃ考えられない発想で音楽を作ってみたいですね。
シュトックハウゼンから学ぶ
レコーディング・スタジオが仕事場の作曲家ってカッコイイですよね。シュトックハウゼンはその先駆者でしょう。さらにこの人はわけわかんないこといっぱいやってるんです。4台のヘリコプターにヴァイオリンとかの奏者を1人ずつ乗せて、空を飛びながらギコギコ演奏させる・・・当然乗ってる奏者も自分の音が聞こえませんし、訳分かりません・・・私もこの人にまつわる本をたくさん読みましたが、訳分かりませんでした。
私達パンピーが訳分からない程の世界を作るなんてすごいすね。
スティーヴ・ライヒから学ぶ
これ文字では説明しづらいんですが、例えばピアニスト1人がドレミファを繰り返すとします。もう1人のピアニストが同じドレミファを同時に弾きます。でも、微妙にちょっとずつ、ちょっとずつ遅く弾くんです。そうすると不思議な音の「ズレ」が生まれます。お好きな方は「ピアノ・フェイズ」で検索してみてください。1人でやる人まで検索で出てくると思います。
こんなすごい発想が出せるギタリストになりたいですね。
カーゲルから学ぶ
最後はこの人です。分かりやすいです。
オーケストラの曲でティンパニが「ドン・ドン・ドン・ドン」と叩いて、最後の音ででっかいティンパニに「飛び込む!」ww
オーケストラの指揮者が曲の最後で失神して倒れる!ww
コントのような曲です。本人が芸術として書いたのか、パフォーマンスとして書いたのかは分かりませんが、こんな作品を作った作曲家もいるんです。
私達ギタリストも時にはユーモラスにパフォーマンス性を忘れず活動したいものです。
まとめ
いかがでしょうか。20世紀の音楽家って結構エグいことしてますよね。紹介しきれませんが、私達ギタリストのヒントになる事が音楽の歴史には満載です。
若いギタリストがクラシックに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
津本幸司
ギター学習の新時代。→トータル・ギター・メソッド