リズムが悪い?
「リズムが悪い」と言われても分からないですよね。「リズム感」という言葉もよく分かりません。
「生徒のリズムが悪いのをどうやったら良くできるんでしょうか?」
神奈川県のギター教室の先生からのご質問でした。そもそも指摘している先生は分かってるんでしょうか?
心配無用です。
この記事を読んだら「リズムが悪い」の意味が分かりますよ。
結論
「リズムが悪い」には
リズム感が悪いとタイム感が悪いの2種類あるんです。
この違いが分からずにリズム・トレーニングしても無駄です。
リズム感とは
例えば
「スットコトントントン」
とリズムを刻みたいとします。
リズム感が良い人は何度弾いても
「スットコトントントン」「スットコトントントン」
と、キレイに弾けます。
リズム感の悪い人は極端に言うと
「スットコ~トトトン」「ストコト~ント~トン」
と、弾くリズムが崩れます。
ここまでは分かりますね。
タイム感とは
例えば2秒掛けて
「スットコトントントン」
と弾くとしましょう。
1分間で30回弾けますね。
タイム感がいい人はちゃんと30回弾けます。
タイム感が悪い人は31回になったり29回になったりします。
これがリタイム感です。
救いやすいギタリスト
指導者が救いやすいのは「リズム感もタイム感も悪い人」です。
救いにくいギタリスト
たちが悪いのが「リズム感かタイム感かどちらかだけが悪い人」です。
リズム感が良くてタイム感が悪い人は具体的に
「スットコトントントン」「スットコトントントン」とキレイに弾けるのに1分間で28回になったり31回にったりしてしまう人。
リズム感が悪くてタイム感が良い人は具体的に
「スットコ~トトトン」「ストコト~ント~トン」とメチャクチャなリズムなのに1分間に毎回30回弾けちゃう人。
救い方
ギターの先生から頂いた質問なので、どうやって救うかという視点から説明したいと思います。これらのどちらかだけが悪いギタリストを救うには、まず、原因が何かを探してあげます。
私が経験した例を上げます。
- タイム感だけが悪いギタリストA君は、原因は足でリズムを取ろうとしてその足が疲れてきて遅くなってた人がいました。
- タイム感が悪いギタリストB君は自分が弾いた演奏を頼りに次のリズムを弾こうとしていました。つまりドラムなどのマスターに合わせるのではなく自分の過去に合わせていたわけです。
- リズム感だけが悪いギタリストC君は、原因は3連符が上手く数えられてなかったんです。適当に3つ弾いてただけでした。
- リズム感だけが悪いギタリストD君は単純にアップ・ピッキングが遅かったんです。
上記4名全く違うトレーニングが必要なことがお分かりになると思います。
- ギタリストA君は頭の中でリズムを取る練習さえすればいいのかもしれません。
- ギタリストB君はメトロノームやドラムを聴きながら自分をスレーヴ(従属)させる練習をするべきです。
- ギタリストC君は音価の違いを基礎から学ぶべきでしょう。
- ギタリストD君はまず技術練習をするべきです。
まとめ
いかがでしょうか。先生方は納得いったと思います。
ギタリストの皆さんは「自分はどっちが悪いんだ?」と思ったかもしれません。
不安な方は今すぐ信頼できる先生に相談して下さい。
各地方の先生方が若い方に正しい教育をして頂けていることに感謝致します。