テンション・コード
ナインス、イレブンス・サーティーンスなどのテンション・コードがたくさんありますよね。押さえ方が分からないコードもたくさんあるでしょう。しばしば質問頂きます。すべて教えますが、私が全部「覚えてる」わけじゃないんですよ。これテンション・コードの考え方を知れば、押さえ方が分からないコードはなくなるんです。よく分かりませんよね。
心配無用です。
この記事を読んだら、テンション・コードの考え方が身に付きますよ。
目次
結論
全部鳴らそうせずに優先順位を付けて押さえる
これだけです。
例
よく頂く質問例を挙げましょう。実際に先週トータル・ギター・メソッド会員様から頂いた質問のやりとりをご覧下さい。
- 会員様「E♭13#11はどう押さえるんですか?」
- 津本「X65665で、9thを含む#11で13thを省略にすると良いと思います。」
- 会員様「テンションコードのテンションは省略しても良いのですか?」
- 津本「はい、重要度が低いテンションは省略して大丈夫です。記載のテンションは「全部押さえないと間違い!」って意味じゃないので、極端なこと言うとルートだけ、ガイドトーンだけ、場合によってはパワーコードだけでも大丈夫です。」
- 会員様「テンションコードのテンションの重要度の高い低いはどのように判断したら良いですか?」
- 津本「まずはテーマ・メロディに含まれるかどうかです。その後ボイシング的に進行に必要か否かを前後のコードを弾きながら確認します。あとは物理的に届くとか弦の本数が足りるとかの問題で判断します。」
全部押さえようとしない
お分かりになったでしょうか?全部押さえようとしなくていいんです。実際に上記の例で全部押さえようとするとEb G Bb Db F A C の7音になり、そもそも弦が足りませんし、7弦押さえるとしても指が足りません。(ちなみに記載してあるテンションより若い数字のアヴェイラブル・テンションは含むことになるので9thのFも含みます。)
従って、全部押さえることは無理なので、どれが優先順位高いテンションかを考えて省略して押さえます。
もちろん、その優先順位の付け方は上記のように理論的知識が必要ですので、分からない場合は質問して下さい。
まとめ
テンションコードは全部鳴らそうとせずに優先順位を付けて押さえる。
参考になれば嬉しいです。
さあ、大人のギタリスト達よ!テンション・コードの押さえ方くらいなら通勤電車の中で1日1つ考えるだけで1年経ったらプロ並みの知識になってますよ!
今日もお仕事頑張って下さい。
いってらっしゃいませ!
津本幸司