カッティング
今回は【実は左手だった!】気付かないカッティングのコツについて解説します。
パターン
まずこのエクササイズを見て下さい。このパターンは12編から構成されるトータル・ギター・メソッドⓇの「カッティング編」F068番です。トータル・ギター・メソッド本編をお持ちの方、もしくは書籍だけでもお持ちの方は該当箇所をお読みになって、お手本動画を見て頂いてから以下の注意点をお読み頂くとより効果的に学習できると思います。書籍のリンクはこの記事の最下部に添付します。
注意点①左手に力を入れる時
2拍めと4拍目にアクセントを入れるとグルーヴ感のあるカッティングになります。そこまではご存知の方が多いでしょう。難しいのは左手でコードを押さえている時、つまり左手に力が入っている時に右手も力が入ってしまいアクセントが付いてしまう部分です。このパターンは1拍目裏から2拍目に掛けてコードが連続します。つまり、1拍目裏から左手に力が入っているんです。そこで右手も力を入れてしまうと2拍目頭にアクセントが入らなくなります。1拍目裏を「弱く弾く」と考えると良いでしょう。4拍目はお分かりのようにブラッシングにアクセントが入ります。左手に力が入っていない時に右手に力を入れるのが難しい部分です。ここでお気付きかも知れませんが、2拍目にはアクセント記号が記載されていません。これはこの項目が「半音上のフィル」の練習に集中する項目であるため、このアクセントに神経質になりすぎないよう記載していません。従って、初心者の方は余り気にしなくていいでしょう。中上級者の方は「記載がなくても2、4拍目にアクセントを入れる」と考えて下さい。
注意点②左手のスライドは指先から
指先からスライドをするのが基本です。言葉で説明するのが難しいのですが、手が先に動いて指先が「付いてくる」動きだと、「奏者の身体動作の意識」と「音の変化」にずれが生じます。つまりはスライドが遅れるということです。指先に意識を向けて「突き刺すようにスライド・アップ」「引っ張るようにスライド・ダウン」というイメージがいいでしょう。
注意点③左手の指の第1関節
コードをしっかり押さえようとするがあまりに第1関節をベタッと反対側に反り返らせると、このパターン単体では問題ないのですが、いざコード・チェンジをすべき時に問題が起こります。通常ならコード・チェンジ時に「指を離してから、押さえ直す」2つの作業で済むところを、「一度関節の反りを戻してから、指を離して、押さえ直す」という3つの作業になってしまい非効率的です。
まとめ
以上、【実は左手だった!】気付かないカッティングのコツでした。動画でも説明していますので、以下をご覧下さい。
津本幸司
トータル・ギター・メソッド【カッティング編】はAmazonで書籍で2,200円でお求め頂けます。カッティング編を内包するトータル・ギター・メソッドⓇ本編をお求めになった際に1000円お返ししますので、実質1200円の印刷代だとお考え下さい。
トータル・ギター・メソッドⓇはエイジアンサウンド・インターナショナル・インコーポレーテッドの登録商標です。
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