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人生終盤の楽器練習術

楽器練習

津本幸司

津本幸司

10代〜20代の頃は1日12〜15時間練習して、ギターを抱えたまま寝て、そのままの格好で原チャリ乗って高校行って「ごらー津本! なんでバイクで学校来とんねん〜!」と怒られながらも、私の歌がないと始まらない(私が唯一の賛美歌の歌手でして、その歌でキリスト教の同志社国際高校の朝は始まってたんです)ので、見逃された・・・なんてことが音楽家としてアリだと思っていました。

オッサンになったら

30歳のオッサンになった頃に、このやり方では効率悪いというか、会社も運営しながら、家庭のケアもしながら、アーティスト活動もしながらでは無理でした。でも、技術維持には実時間がかかるんです。ということは、衰えるしかないと思ったんですが、維持出来る技術もあり、新しい技術を習得する時間もありましたので、時間をかけないと維持出来ない技術は放棄しました。

捨てた技術

それが、アーミングの感覚とワウペダルの感覚と、タッピングの連続です。この3つを放棄した瞬間に時間が生まれました。その為、この「技術を捨てる技術」を徹底するために、アーミングができないようにブリッジを固定して、ワウペダルを廃棄して、タッピングが出来ない弦高にしました。

ジジイになったら

40代のジジイになったら「残りカス」だけになっていました。つまり、勝手に鍋底にこびりついて取れないような技術だけになっていました。

死にかけ終盤になったら

50代の死にかけ終盤になったら、時間がたっぷり生まれるのが人間というものです。50代であくせく働く人などいません。つまり、20代の頃の練習の仕方がもう一度できるようになったのです。

遅い・・・

20代の頃に比べると上達が遅すぎます。

早い・・・

ただ、知恵があるので、無駄がなくなり、上達が早くなります。

±0

±0で、20代と同じようになります。

まとめ

10代の頃はトマトを野菜だと思っていました。

20代の頃はトマトが果物だという知識が身に付きました。

30代の頃はトマトが果物だからといってフルーツポンチに入れてしいまいました。

40代は頃は知恵でトマトを野菜扱いしました。

50代の今はトマトの皮がお腹によくないのでトマト自体を避けるようになりました。

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