健康、時間、資産を同時成長させます
私達は資産形成しながら音楽人生というゲームを攻略する必要があります。攻略法を知らずに我流で進めるほど楽なゲームではありません。その攻略法は三つのエリアである「健康、時間、お金」をサイマルテニアス・グロース(同時成長)させることです。
多くの音楽家はこれらを「トレード・オフ」の関係だと思い込んでいます。つまり、健康や時間を犠牲にして働いてお金を得るとか、お金と健康を犠牲にして夜遊びに時間を使ったり、お金と時間を犠牲にしてスポーツクラブでトレーニングする・・・などと、一つのエリアを成長させるために残り二つのエリアを犠牲にすることが当たり前と思い込んでいるのです。これは違います。三つのエリアは同時に成長させることができます。その攻略法を7つ紹介します。
⑴金融所得を得る
所得って収入じゃないですよ。「もうけ」ですからね。
⑵支出を減らす
働いて金もらってウンコの素たべてウンコするだけじゃないんですよ。
⑶ミニマル化する
ミニマリストになれと言っているわけではありません。モノに囲まれるのが好きな方もいらっしゃいます。その価値観を変える必要はありません。ミニマリストの本質は「大切なモノにフォーカスするために無駄を排除する」という考え方に基づいています。したがって、たくさんの楽器、楽譜、書籍、機材に囲まれるのが好きな方も「無駄がないか」を確認してください。その無駄はお金を奪い、管理の場所と時間を奪い、さらには何が大切なのか分からないという精神状態を導きます。それらを無くすのが「ミニマル化」です。
⑷好きな事にお金と時間を使う
美術館に行くのが好きなら入場料の二千円を払って一日掛けて回ってください。これは健康、時間、お金をサイマルテニアス・グロースさせる最も手早い方法です。お金はなくなっていないのです。経験として財産になっています。もし、ライブに行くことが好きならガンガン行ってください。音楽家としての感性も磨かれます。本当に自分が好きなこと、やりたいこと、欲しいモノにお金と時間を使うのは「犠牲」にしているのではなく、上手くお金と時間を使っているということになります。
⑸今の妥協点を知る
健康寿命も有限、時間も有限ですが、お金は無限です。したがって、有限である健康と時間を犠牲にして果てしなくお金を追い続けては疲労します。資産形成の途中であっても死に物狂いで貯蓄・投資するのは得策ではありません。私の知り合いにも年収2000万円で、お腹がボッテリ出ていて、ブランドモノのスーツをパッツンパッツンに張った状態で着て、息苦しそうにベルトで締め付けて、狭くて車高の低いフェラーリの運転席にゼーゼー言いながら出入りして、運転しながら電話で部下を怒鳴りつけている人がいます。これはお金の妥協点を知らずに追いかけて、健康と時間を犠牲にした悪い例です。「これ以上は現段階で不要」という妥協点を常に探してください。
⑹お金のかからない幸福をみつける
健康であれば幸福、時間があれば幸福、お金があれば幸福です。このお金がネックになっているから幸福が見つからないという人が多いのですが、お金のかからない幸福は世の中にものすごい数存在します。私は本を読むのが好きなので図書館にいる時間が至福の時間です。お金は一切かかりません。読みたい本が図書館にない場合も無料で取り寄せて連絡してくれます。図書館にいると一生かけても読み切れない本が存在しますので、「一生安泰だ」と思えます。音楽を聴くことも大好きです。ネット回線が存在している限り、例え自宅にネット回線がなくても、今やフリー Wi-Fi だらけの世の中です。永久に無料で幸福を得ることができます。楽器を弾くのも、音楽を作るのも、映像を作るのも、何かを創造するのも、運動も、散歩も大好きです。星空を観て宇宙のことを調べるのも大好きです。すべて無料です。どうかお金のかからない幸福を一つでも見付けてください。心のゆとりが圧倒的に増えます。
⑺AWE体験で未来を考える
AWE体験とは広大な大自然を観て自己の存在の小ささを知り、脳が活性化される体験です。これにより、未来の自分を想定することができます。つまり、10年後も自分が今と変わらず存在していることを想定することができるのです。すると、今を優先する行動がなくなります。健康を害するアイスクリームやポテトチップスを食べることもなくなれば、無駄なSNSを見続ける時間もなくなれば、当然今だけを優先する浪費もなくなります。未来の自分の健康のために食事に気を付け、自分の大切なことにのみ時間を使い、未来の自分のために金融投資が可能になります。
まとめ
7つの攻略法で健康、時間、お金を同時に成長させてください。最後に優先順位を覚えてください。健康、時間、お金の順番です。
上記は『音楽家の資産形成術』の50章のうち第9章を簡略化しました。
最後までお読み頂きありがとうございます。
津本幸司
こちらでお目にかかれることを心待ちにしています。