メカニック(機械的動作)を5つ使い自動的に資産形成します
この記事で「これが複利の法則ですよ」「これがインデックス投資ですよ」「こういう統計的結論が出ていますよ」などの、ありがちな金融ウンチクで無駄に文字数を増やしません。不親切に聞こえるかも知れませんが、分からない用語が出てきたらご自身で検索してください。目的は資産形成です。目的が金融リテラシー講座にすり替わっている巷の金融本のような書き方は避けます。
メカニックとは機械的動作を意味します。資産形成は80%がサイコロジー(心理)で、20%がメカニックです。メカニックが全てと思う人が多いので「手っ取り早く儲かる方法」などに飛びつこうとするのです。そのような方法は存在しません。存在しても可能性が極めて小さく、宝くじに当たるようなものです。資産形成は手堅く確実に時間を掛けて行うものです。そのメカニックを5つ紹介します
⑴マネー・マシーン
マネー・マシーンと言うと子供っぽく聞こえますが、大人の金融用語と捉えてください。お金を増やすマシーンを意味します。1万円を入れたら2万円になって出てくるマシーンがあったら使いたくないですか? 一台家に置いておきたいですよね。そんなマネー・マシーンは自作できるのです。マネー・マシーン制作のために⑵〜⑸を使ってください。
⑵スタティスティック
スタティスティックとは「統計」を意味します。「統計」という漢字に拒絶反応が起こる方も多いでしょう。難しい内容ではありません。物事の「論拠」と考えてください。つまり、事象があれば「統計的に正しいかどうか」を考えます。例えば、「雨が降ったら株価が上がる」という事象を3回連続で経験したとします。これは統計的に正しいのではなくて偶然です。世の中には自分の経験則に基づいて過剰一般化した情報で溢れかえっています。常に「統計的に正しいか」を考える習慣を身に付けると騙されずに済みます。
⑶インデックス
2023年に大きな転換が起こりました。アクティブ投資をインデックス投資が上回ることが証明されたのです。言い方を変えると、世界の経済指標を上回るように敏腕トレーダーに手数料を払ってガツガツ攻撃的に稼ぐ投資手法よりも、世界の経済指標に合わせて安全に投資する方が資産形成がスムーズに行くということが証明されたのです。長年に亘る「アクティブ投資vsインデックス投資」議論に決着がついたのです。初心者も、経験者も、有能な人もインデックス投資一択という結論です。そしてこれは「統計的に正しい」事象です。
⑷コンパウンド・インタレスト
コンパウンド・インタレストとは「複利」を意味します。「複利」という言葉よりも、コンパウンド(重ねる)・インタレスト(利益)と言った方がイメージしやすいでしょう。コンパウンド・インタレストが宇宙で一番早く確実に資産形成できる方法です。資産形成はコンパウンド・インタレストに始まりコンパウンド・インタレストに終わると言っても過言ではありません。具体的には毎回お金を手にする度に「この資金をコンパウンド・インタレストの増加に使えないか」と考えてください。
⑸フルガリティ
フルガリティとは「倹約・節約」を意味しますが、ニュアンスが日本語とは異なります。倹約・節約と聞くと、貧乏暮らしや切り詰め生活などの負のイメージが想起されますが、フルガリティは「無駄な浪費を回避する精神」というイメージです。豪華絢爛の対極にある概念と捉えるといいと思います。資産形成の最中に敵となるのが「見栄」です。この敵の予防薬がフルガリティです。消費の度に「これはフルガリティだろうか?」と自分に問いかけてください。
まとめ
この記事は
上記は『音楽家の資産形成術』の50章のうち第9章を簡略化しました。
最後までお読み頂きありがとうございます。
津本幸司
こちらでお目にかかれることを心待ちにしています。