ギターの技術
私も若い頃はギターの技術をどれだけ効率的に向上させるかに命を賭けていました。皆で「これ飲んだら技術向上するっていう薬ないのかな?」と本気で探してたほどです。
方法は簡単
方法は簡単です。今の反対の技術を身に付けようとするだけです。
反対の技術
たとえば、深いピッキングが持ち味のギタリストがいるとしたら、極力浅く弾く練習をします。素速いピッキングで高速パッセージの練習に手こずっているなら、いかにゆっくり綺麗に弾くかを練習します。カッティングでリズムギターをこなせるなら、アルペジオでバラード伴奏の練習をします。アドリブでどんな曲でも弾けるなら、ゆっくり難しい曲を読譜します。
つまり
つまりは「自分の技術の穴を埋める」ということです。多くのギタリストが「これしかできない」という偏った技術の向上をさせているから、早かれ遅かれ「その技術の頭打ち」になるんです。
体験談
私はバークリー時代に最もテクニカルな演奏をするギタリストとして、首席になろうとしていました。19歳後半で技術の頭打ちを感じたので、練習したのはゆったりとしたジャズ曲です。しかも・・・ピアノです。
10年前に逝去されたレイ・サンティシ教授に直談判しに行きました。
当然門前払い覚悟です。それが・・・オッケー・・・と言ってくれたので死にそうに嬉しかったです。そして、「おいくらですか?」と、訊くと「働いてる?」とおっしゃったので「いいえ」と答えました。そうするとなんと「10ドル」当時は1ドル100円でしたので千円です。大西順子さん始めトップ・ピアニストを育てた天下のレイ・サンティシ氏のレッスンが千円って・・・1995年に気を失うかと思いました。
そしてレッスンを受けてピアノがどんどん上手くなりました。音楽哲学の根幹を教わったのだと思います。
そして翌年には私はギターとピアノとオルガンを弾くミュージカルの仕事をゲットしました。そのマルチの演奏が、どんどんギターの演奏技術を向上させていたのです。
で、あれよあれよと、首席になりましたとさ。
この間・・たった1年です。
皆さんもできます!
日本のギタリストを応援しています。
津本幸司
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