ギタリストの労働
「これぞ天職!」という労働をしているでしょうか? 充実した労働生活を営んでいるでしょうか? そんな素晴らしい専業音楽家、兼業音楽家の方はおめでとうございます。以下は読まなくて大丈夫です。今度一緒に人工肉精製会社に投資しましょう。
もし、「生活のため」「家族のため」という方は黄信号です。
もし、「ローンや借金を返すため」という方は赤信号です。
もし、「なんとなく」と考えているかたは黒信号、つまり信号すら無意味です。
労働とは
「労働というのは自分自身が現れるもの」
とされてきました。これは200年前の結論です。
例えば私達ギタリストが、頭に思い付いたメロディーを楽譜に書き起こします。この書いている作業が「労働」です。まだ音楽にもなっていません。紙にインクを塗っただけです。
それを音楽的知識によって読み取り、声や楽器で奏でて、自分や他人がその音を聴いた時に初めて音楽として成立するのです。
その時点で「労働」が「自分自身の音楽」という状態で現れる・・・とされてきました。
精神が成長する
労働を重ねると成長します。
メロディーを思い付くこと→楽譜に書き起こすこと→読むこと→演奏すること→聴かせること・・・と労働中にも成長しています。
その現れた「自分自身の音楽」を聴き直し、他人からフィードバックをもらい、自分でも反省し、新たな創造へとつなげることでさらなる成長をとげます。
これらの過程の中で「精神が成長する」のです。
これらの一連の流れを「自己実現」と呼びます。
NG行為
労働にはNG行為があります。 それは例えば、自分が一生懸命作った音楽を他人が何食わぬ顔で持って行くような状態です。恐らくそんなことは音楽に関してはおこらないでしょう。
では、会社での労働はどうでしょうか? 自分が働いた成果を上司や会社の手柄になっていませんか?
これが労働すれば労働するほど、空虚さが増幅される「疎外」と呼ばれるNG行為です。
あなたはどっち?
さあ、アナタの今の労働は「自己実現」ですか? それとも「疎外」ですか?
このことを考えたことがない人は先述の黒信号です。
せめて、赤信号や黄信号で自分がヤバい状態にあることに気付いて、前に進んでください。
このままだと
上記はヘーゲルの後のマルクスです。ここまでは私はマルクスに大賛成です。ただ、だからといって社会主義にするっていう対処法が気に入らないだけです。
私的には、自分が他人の労働の手柄を持って行くような人になるべきと考えています。
このままだと、手柄を持って行かれるだけの人生で終わるからです。
テイカー?
テイカーになれっていうことか? と、思うかも知れませんが、私達日本人にはそれができません。私も内勤の秘書達や、外での活動の秘書達の労働を搾取している・・・つもりですが、本能的に与えてしまっています。与えないと気持ち悪いというか、無意識でやってるのです。日本人はどれだけ帰国子女でも自動的にマッチャーになるようですね。で、彼女達は全員が自分がテイカーだと思って、お返しをしないとと思ってるんです。お互い気を使いすぎですね(笑)。
対処法
手柄を持って行かれるだけの人生から抜け出す方法は、持って行く人の手口を知り尽くすことです。そうすると、持って行く人側になれます。
上っ面のテクニックではなく、脳内をゴッソリ入れ替える必要があります。
特に今「給料」を貰って労働しているような人は緊急事態です。
おしまい
津本幸司
オマケ
9月には上記を対処する音楽家の生き方を指導するセミナーを開催する予定です。10年ぶりの「音楽哲学セミナー」です。受講すると、少し辛いのですが、今までの生き方を後悔します。すべてを捨てたくなります。しかし、新しく音楽家として生まれ変わることができます。
まだ、案内のHPも作っていませんし、募集時期も未定ですし、次があるかどうかは不明です。行動の速いTGM会員様や公式LINEの方々などの身内で埋まるかもしれませんが、ブログ読者の方も「9月先行情報希望」とメールお待ちしています。 asiansoundinternational(アットマーク)gmail.com