シールド危ない

子どもがいる家庭でギターを弾く・・・演奏の厳密さだけを取るなら、いまだにケーブル直結が正しいです。信号経路が単純で、充電切れもありません。しかし、家庭という場所では別の条件が入ります。子どもが走る、足元を見ずに横切る、ケーブルを引っ張る、アンプやペダルに足を掛ける。この危険は、ギタリストが思っている以上に現実的です。そこで買うべきなのがこのPositive Grid Spark LINKです。2.4GHz方式のギター用ワイヤレスで、レイテンシーは3ms未満、到達距離は最大約21m、連続使用は最大6時間、4チャンネル同時使用に対応しています
大丈夫?
問題は「レイテンシーが3ms未満なら本当に気にならないのか」です。結論から言うと、家庭練習の多くでは許容範囲です。コード確認、スケール、リフ、バッキング、フレーズの反復、多くのギタリストは実用上困らないはずです。公式も“ultra-low latency”として家庭練習からステージまでを用途に挙げています。もちろん、完全なゼロではありません。ピッキングの瞬間と発音の一致を極端に考える人(私、津本幸司など)や、録音しながら細かいタイム感を確認する人、差を感じる可能性があります。つまり、レイテンシーは「欠点ではあるが、家庭用途では小さい欠点」です。
利点
一方で、安全性の利点の方大きいです。床を這うシールドがなくなるだけで、子どもが足を引っ掛ける可能性は下がります。ギターを持ったまま向きを変えた時に、ケーブルでスタンドや小物を引っ張る事故も減ります。Positive Grid社も、ワイヤレス化によって“trip hazards”を減らせると説明しています。これはステージ向けの文脈ですが、家の中でも理屈は同じです。しかもSpark LINKは110度可動のプラグで、多くのギターに挿しやすく、操作も基本は電源とペアリングだけです。機械が苦手な家でも扱いやすい部類です。
まとめ
未就学児や小学生が家の中を動き回る、練習場所がリビングに近い、毎回シールドを片付けるのが面倒で出しっぱなしになりやすい、こういう家庭にはオススメできます。逆に、子どもがいない、防音室で一人だけが使う、録音やタイム感の確認を最優先する、こういう環境ならケーブルでもいいでしょう。筆者なら、子どもがいる家庭ではまず安全性を取ります。3ms未満のレイテンシーは練習で処理できても、子どもがケーブルに足を掛ける事故は処理できないからです。ワイヤレスは贅沢品ではありません。家庭では、安全対策として買う意味があります。
老後ギタリストを応援しています。
津本幸司
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