オワコン

2005年に音楽でかなりの収入がありました。でも「これはもう終わりだな」と思いました。というのも、私自身毎日労働していましたし、ISMギタリスト養成所という場所を作ってビルを3棟借りて運営しており、ありとあらゆるトラブルに見舞われて疲弊していました。さらには海外からも引っ張りだこで講演と公演の合間の時差のストレスで大変でした。優雅にファーストクラスで移動・・・なんてのも何にも感じませんでした、ただの移動装置です。どうせ寝てるだけなのでなんでも一緒です。ホテルもだだっ広いスイートを容易してくれているのですが、どうせ酒のんで寝るだけですので無意味です。
これはまずい
これはまずいと思ったの2005年にすべてをストップして旅行に行った時に「これだ」と思いました。
それは家族でドバイに行った時です。運動習慣のある私もドバイの50度の炎天下の下ではランニングができません。トレッドミル(ランニングマシーン)での運動でした。そして、その合間に株やFXでボッコンボッコン利益を上げたのです。当然これは偶然です。時期が良かっただけですし、3年後のリーマンショックが待っているなんて思っていません。
ただし
当然私も電話取引の時代から株式取引やっていますので、一時的な事象だということは分かっていましたが、これの方が会社運営よりも、海外での公演よりも責任がなく、身体的なストレスもなくずっと楽だということが分かりました。
言いたいのは、株やFXでもうけろってことじゃなくて
「別に今の苦しい方法でなくても、いくらでもオプションはある」ということなのです。
ここから
でも、一気に会社を潰すのは関係者全員こと、特に従業員の生活のことを考えるとできませんでしたので、ゆっくり10年くらいか掛けて縮小というか廃業することにしました。形式上は名義だけ残して、印税は入るようにしている状況です。
これがお勧めの方法です。
つまりゆっくり、時間を掛けて、だれにも迷惑が掛からないように、オワコンのサイクルから抜け出すということです。
終わりに
責任をたくさん背負ってしまった30代以降の音楽家はゆっくり抜け出す計画を立ててみては・・・
津本幸司
