ベスト1をまとめる
「オススメ機材3選!を参考にしています!でも、記事を全部読んで一番下のベスト1をクリックする作業が面倒です。ベスト1だけ並べてもらえませんか?」
と、言われました。
ちょっと面倒・・・でも・・・
心配無用です。
わかりました!
早速行きましょう!
オーバードライブ
IBANEZ / TS808
アイバニーズ
「今から2秒以内にオーバードライブを1つだけ選んで弾け!」と言われたら、やはり反射的にこれを選んでしまいます。多分プロは皆同じ意見だと思います。私の師匠も同じ意見でした。そりゃ、多彩な機能に一目惚れしたオーバードライブもありました、驚くような美しい音がするオーバードライブもありました。でもやはり結局選ぶのはTS808なんです。理由は「何があっても裏切らないから」です。弾き手と聴き手の期待するオーバードライブの音、これが出てくれます。
ディストーション
SUHR / Eclipse
サー
「ちょっとRiotが売れてるからって、調子乗りやがったな!デュアル・チャンネルにして多彩なイコライザー搭載して売ろうとしてるな!クソ〜ぉ。でも欲しい!」
と、反射的に言ってしまいたくなるディストーションです。
「ま、高そうだから止めとこう」
と、思ったら3万切ってる・・・つまり、Riotに6千円追加するだけで手に入るんです。これはお得です。
サーの歪み具合が最高なのは言うまでもないでしょう。そんなサーが、1つのペダルにオーバードライブとディストーションを同時に搭載したわけですからまさに敵無しです。そして、通常のディストーション・ペダルのイコライザーって「いや、ここを変えたいんじゃないんだよなぁ・・・」というのが多いのですが、これは3バンド付いてるのでピンポイントで変えたいところが変えられます。
ディレイ
MXR / M292 CARBON COPY DELUXE ANALOG DELAY
エムエックスアール
出してくると思いました。一世を風靡したカーボンコピーの進化版です。カーボンコピーを使っていて「あと、ちょっと深さを変えたい」「ミックス具合を調整したい」「足でディレイタイムが決められたらライブ中でも曲に合わせられるのに」みたいな欲求に答えてくれます。デカい筐体は足で操作する以上しょうがないでしょうね。ライブを頻繁に行うギタリストにはこれをオススメします。
リバーブ
MXR / M300 reverb
エムエックスアール
不動の定番でしょう。「シンプルなのに色々できる!色々できるのにシンプルにも使える!」という言葉で表現できると思います。リバーブなんて果てしなく種類が作れますし、畳み込む空間(どの空間をシミュレートするか)でも雰囲気がガラッと変わるのでプリセットで制作社のセンスが現れます。色々聞き比べるとこのM300のプリセットが最もしっくりきました。もちろん私も人の子です。好みがあります。私の耳の信じて下さる方にはこれをオススメします。
別売りのエクスプレッションペダルで設定がコントロールできるのも売りですが、個人的には要らないと思います。だって、自分が今弾いてる「空間」を連続的に切り替える必要ってあります?
貶してしまいましたが、それでもオススメです。
コンプレッサー
MXR / M76 Studio Compressor
エムエックスアール
この製品にはつまみが5つもあります。さらにGAIN REDUCTIONと記された意味深なインジケーター・・・初心者の方には分からないでしょう。そう、超上級者向けのコンプです。自分がどの環境でどのような目的でどんなコンプを掛けたいかが分かっているギタリスト、さらにスタジオのラックに入っている大きなコンプレッサーをみて「あれがペダルになったらなぁ」と思った事のあるギタリストにとっては夢のようなコンプでしょう。プロ志向の方にオススメです。
イコライザー
TECH21/ Q STRIP
テック21
グラフィック・イコライザーは見た目で直感的に周波数帯域を触ることができます。ただ、周波数帯域の分割が大雑把すぎて、「この帯域とこの帯域の間が触りたい」などということができないんです。これができるのが、このQ Stripで採用されているパラメトリック・イコライザーです。「何Hzをどのくらい上げるか」を自分で決定できるわけです。エジンニアとしての耳が出来上がってる上級者にはこれをオススメします。
コーラス
MAXON / CS550
マクソン
アナログ・コーラスらしい「しっとり掛かるコーラス」と表現できるでしょう。原音を邪魔しないこのマクソンCS550はアナログ・コーラスがお好みの中上級者ギタリストにオススメです。筐体が少し大きいのも「昔ながらの感じ」が出てていいのではないでしょうか。
フェイザー
MXR / CSP101SL Script Phase 90 LED
エムエックスアール
この大昔からあるPhase 90。いまだにあのポール・ギルバートが取り憑かれたように使っています。MXRのホームページや、サウンドハウスのページでも熱く語っているYouTube動画が流れています。「きっと、金貰ってしゃべらされてるんだろうな~」って思うでしょ?違うんです。あの人、普段からこんな感じです。私に向かっても同じようにPhase 90の良さを熱く語ってきました。
「こっちもプロなんだから、そんなの知ってるよぉ」
と、言い返したら、
「そうだよね!だったらより分かるよね!だからさぁPhase 90って良いよね~」
と、全然止まらない・・・しかも抽象的な表現が多すぎて何が良いのか分からない・・・でも、21世紀になっても、あれだけのギタリストにこれだけ熱く語らせるエフェクターなんです。持ってない方はまず買って下さい。
ノイズ・ゲート
TC ELECTRONIC/ Sentry Noise Gate
ティーシーエレクトロニック
あらゆるノイズゲートの【この部分】と【あの部分】を組み合わせて使えると考えて下さい。ノイズレベルと判断してからどのくらい下げたいのか、どのくらいの反応にしたいのか、どのくらいゲートを急峻にしたいのかなどが設定できます。もちろんTonePrintと呼ばれる有名アーティストのセットアップを移植できる機能もあります。これでお値段がHushと変わらないのが不思議です。
ブースター
TC ELECTRONIC / Spark Mini Booster
ティーシーエレクトロニック
アナログ回路を使ったブースターではこれがベストではないでしょうか。余計なことをせずにそのまま大きくなってくれる。色々弾いてる最中にちょこっとオンにしても不自然にならない。そして、なんと言っても踏み方で使い分けができるんです。例えば、ちょこんと踏む感じだとオン・オフで使えて、グ〜ッと踏んでいる場合は踏んでいる時だけがブーストがオンになり、離すと元に戻る。ライブではこれがなんとも便利なんです。ライブを頻繁に行うギタリストにオススメします。
オクターバー
AGUILAR / OCTAMIZER OCTAVE PEDAL
アギュラー
原音とオクターブ下の音しか出ません。ただし、その両方を個別にイコライジングできるんです。つまり原音をちょっと目立たせたいなぁとか、オクターブ下の音を印象を少し変えたいなぁという望みが叶うんです。上級者向けではありますが、魅力的な製品だと思います。
トレモロ
SUHR / JST Jack Rabbit Tremolo
サー
自分がどんなトレモロが欲しいのかが分かっているギタリストは迷わずこれが良いでしょう。左下のLFO変更つまみに記載された波形の図がなんとも直感的で分かりやすいと思います。そして、その反応の良さには「そうそう!」と言いたくなります。そして上のミニスイッチが「スピードをちょっと変えたい」って時にすごく便利なんです。
ボリューム・ペダル
JIM DUNLOP / DVP4 Volume X Mini Pedal
ジムダンロップ
小型化が進むエフェクター業界。ボリュームペダルも小型化してきています。折り畳みの小型ボリュームペダルも発売されています。耐久性は考慮されていると思いますが、足で操作したときの「安定性」はどうしても小型化とのトレードオフになってしまいます。つまり、小さいほど不安定になるということです。絶妙なポイントを突いてきたのがこのジムダンロップのDVP4 Volume X Mini Pedalです。小さくて、安定している。これ最高です。エフェクターボードの小型化、軽量化を目指すギタリストにはこれがオススメです。
ただですね・・・どうもサウンドハウスで注文すると中古が届くような評価がかかれています。真相は分かりませんが、不安な方は2,000円程上乗せにはなりますがAmazonで買った方が良いかもしれません。一応のamazonリンクを載せておきます。
ワウ・ペダル
JIM DUNLOP / CBM95 Crybaby Mini Wah
ジムダンロップ
ワウペダルも小型化されています。しかしペダルは小型化と安定性がトレードオフになってしまいます。つまり、小さいほど不安定だということです。これも残念ながら不安定さは払拭できていません。でも、重さによる持ち運びのストレスを考えると「我慢できる範囲の不安定さ」だとも思っています。エフェクターボードの小型化と軽量化を目指すギタリストにはこれがオススメです。
ファズ
ELECTRO-HARMONIX/ Nano Big Muff PI
エレクトロハーモニックス
ビッグマフも今さら説明が要らないほどのファズの代名詞の1つです。でもやっぱり、なんでか知らないのですが、デカかった。その小型番がこちらです。ファズ・サウンドは「強弱のないノベーッと歪んだ音」が特徴です。ただ「もうちょっと低音が」「もう少し高音が」と微調整したくなります。そんな時にこのNano Big Muff に搭載されている【サステイン】と【トーン】のつまみが便利なんです。ファズにも細かいコントロールを求める方にオススメです。
メソッド
「機材は揃ったけど、どうやって弾くの?」
「練習は何から手を付けていいのか分からない」
独学ギタリストが抱くこの壮大な問題を解決しているのが、トータル・ギター・メソッドです。厳密にはアプリではなくウェブで閲覧できる12冊の教則本と動画です。ギタリストが必要な練習内容が全て網羅されています。
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- 「自分はちゃんと弾けてるんだろうか?」
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を解決してくれるんです。オプションであるフェイスブック・レッスンを利用して動画のやり取りで技術の確認や質問ができます。
49,800円とお高いのですが、ギター教室に通うこと、教則本を買いまくることを、自分に必要な情報を抜粋する自分の労力を考えると適正価格でしょう。ギターを持ってる人はこのトータル・ギター・メソッド一択と言えます。
津本幸司