モーツァルト
知ってますよね。
天才です。
学ぶ事が多そうなのは明らかです。
では何を学びましょうか。
心配無用です。
この記事を読んだらモーツァルトから何を学ぶかが分かりますよ。
はじめに
私達、東京藝術大学の出身者がモーツァルトについて語り出すとキリがないことはお分かりの通りです。このブログを藝大関係者が読んでいることも知っていますので、お断りしておきますが、ここでは若いギタリストにとって今すぐ有益な情報だけ抜粋します。目的は史実の紹介ではなく、若いギタリストの成長です。
結論
モーツァルト・・・あんな風になってはいけません。
「つ、津本・・・人類のトップの天才音楽家になんてこと言い出すねん!」
と、思うでしょう。
社会性
クラスで5,6人のグループを作るなら、どんな人達と作りたいですか。
- 何をしでかすか分からない身勝手な子と作りたい?
- 協調性のある人とグループを作りたい?
学級委員に選ぶならどっち?
- 音楽の得意なやんちゃ坊主?
- 音楽は得意でないけどある程度全教科をこなして皆から信頼されてる生徒?
モーツァルトは前者に近かったんです。つまり社会性に欠けていたんです。
当時の音楽家は教会や宮廷に雇われるサラリーマンでした。
いくら天才でもそんな人雇えませんし、教会や宮廷のトップに立たせる訳にもいきません。
社会性の欠如は社会で生きていけないことを意味するんです。
そして、泣く泣くフリーター・ミュージシャンになり、そのまま生涯を閉じました。
経済的知識
もしあなたが働けといわれたら
- 時給800円で引き受けますか?
- 時給1500円ならどうでしょうか?
色々判断できますよね。
時給1500円の仕事内容はどうでしょうか。
- 深夜のトイレ掃除を連続8時間ならどう?
- ソファ座ってるだけの仕事ならどう?
色々判断できますよね。
財布に1万円入ってて、次の給料日まで残り5日あるとしましょう。
- 今日全部使っちゃう?
- なるべく節約する?
色々考えますよね。
上記の例は大げさですが、モーツァルトはこのようなことを判断できる経済的知識と管理力がなかったんです。もしあれば何兆円でも稼げたでしょう。
そして、泣く泣く貧乏人で生涯を閉じました。
擁護
批判した後ですが擁護すると、小さい頃から英才教育を受けて、音楽旅をして、神童と呼ばれて・・・そりゃ、社会性を培う時間も、経済的能力を付ける時間もなかったでしょう。ある意味かわいそうなわけです。
それと引き替えにとんでもない作品をものすごい数残しています。
社会性と経済的能力を犠牲にするには、十分過ぎる言い訳です。
音楽に宗教のようなものができるなら間違いなくモーツァルトが神様でしょう。
もちろん、私も例に漏れずモーツァルトを隅から隅までしゃぶりつくように聴いています。
では!
さあ!今のあなた!
- 幼少から英才教育を受けた音楽家ですか?
- 世界中を旅してる音楽家ですか?
- 天才、神童と呼ばれてますか?
もし違うなら!
- 今の学校や会社で皆から信頼されていますか?
- そして、リーダー的存在になれますか?
- 今日の日経平均は?
- 昨日の日経平均は暴力的だと思いませんか?(2018年09月19日)
- 長期で見たら三空踏み上げ売り向かえと考える?
- S&P500の上がり具合どう思います?
そう・・・言い訳できないんですよ。
間に合います。頑張って下さい。
まとめ
音楽家として天才であったモーツァルトは、その才能と引き替えに社会性と経済的知識を身に付けられず悲運な人生を送りました。
若い音楽家の方は、ありがたく学習させてもらい、社会性と経済的知識を身につけて羽ばたいて下さい。
若いギタリストを応援しています。
津本幸司
ギターのない人生が送れるなら買わないで下さい。トータル・ギター・メソッド