ギタリストの悩み解決

津本幸司がギタリストの「困った」を解決します。

ギター教室物語:第五話【複数の講師から学ぶな】

はじめに

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このストーリーでは悪いギター講師とカモになった生徒とのやり取りに、どこからともなくツモトコウジが登場し悪いギター講師を懲らしめ、生徒の問題を解決します。

とある街

若森君:28歳。フリーター。バンドマン目指して複数の先生に習っている。
「今日は鈴木先生のレッスンだな!カッティングを教えて貰えるそうだ。こりゃ楽しみだ!」

鈴木:「今日はカッティングの練習だね。まず手を開いて、肘を軸にして大きく振るところから始めよう。手をとして手首を軸にして小さく振ってはダメだよ。そうだ、上手くなってきたね。」

若森君:「ありがとうございます!この調子で頑張ります!」

鈴木:「じゃ、また2週間後に会おう!」

次の週

若森君:「今日は佐藤先生のレッスンだな!佐藤先生も今日はカッティングを教えてくれるって言ってたな。よ〜し、どんどん上手くなるぞ!」

佐藤:「今日はカッティングの練習だね。まず手を閉じて、手首を軸にして小さく振るところから始めよう。手を開いて肘を軸にして弾いてはダメだよ。」

若森君:「(あれ?鈴木先生と言うことが真逆・・・)」

佐藤:「あ、若森君は変な癖が付いてるね。」

若森君:「あのぉ、実は僕・・・他にも先生がいて、その先生曰くぅ・・」

ツモト「ちょっと待った!今すぐその質問を止めなさい!」

若森君:「うぉ!な、なんですか急に・・・」

ツモト:「君は複数の先生の指導の矛盾点をどちらが正しいか聞こうとしてるのではないですか?」

若森君:「そ、その通りですが、なにが悪いんですか?」

ツモト:「その質問に対して佐藤先生がどのように答える思いますか?」

若森君:「た、多分・・・佐藤先生の方が正しいと言うと思います。」

ツモト:「じゃぁ、同じ質問を鈴木先生にしたらどう答えると思いますか?」

若森君:「多分、鈴木先生の方が正しいと言うと思います。」

ツモト:「その通り、聞いても無駄な質問なんです」

若森君:「ま、そりゃそうですけど・・・矛盾は困りますよぉ」

ツモト:「若森君はそもそもなぜ複数の先生に習おうと思ったんだい?」

若森君:「多くの視点からの指導や意見が貰えるので1人の先生に教えて貰うより上達が速いと思ったからです。」

ツモト:「多くの視点からの指導や意見を求めているのに、それらの相違点を首尾一貫させようとする方が矛盾してるとは思わないかい?」

若森君:「あ、そうか」

ツモト:「鈴木先生も佐藤先生もお考えがあって、若森君を上達させるために最初のステップとして提示したものなんだ。どちらかが正しくてどちらかが間違いというものではない。」

若森君:「でも、真逆ってのはちょっと・・・」

ツモト:「複数の先生から指導を受けようとしたのなら、真逆の考え方、指導方法、練習方法、学習順序もあると言うことを受け入れる必要があるとは思わないかい?それで混乱してしまうならそもそも複数の先生から習うべきではない。」

若森君:「まぁ、そりゃそうですけど・・・じゃあどっちの先生を選べばいいんですか?」

ツモト:「それは若森君、君次第だ。どちらの先生についても悪いことはないと思うよ。私はいつも富士山を登ることで例えている。富士山を西から登るか東から登るかは君が選べばいい。しかし、東西両方から同時にというのは無理だ。」

若森君:「でも、お世話になってるお二人の先生方からこれからも教えて欲しいです」

ツモト:「では各先生に習っている時はその先生のご指導に集中すべきだ。他の先生からどう教わったかは一旦忘れよう。富士山を東から登ってるのに西から登るルートの方が良いんじゃないかと懐疑的になったりしても登頂を遅らせるだけだよ。」

若森君:「なるほどぉ」

佐藤:「あのぉ・・・レッスン再開してもいいでしょうか・・・」

ツモト:「失礼しました、さらば!」

この物語はフィクションじゃありません。半年に一度あらゆるアマチュア・ギタリストから相談される内容です。

津本幸司

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