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記憶で自分を欺して損してる芸術家達

検索してみて

「マネタリー・インセンティブ・ディレイ」で検索して下さい。でて来ないですよね?「monetary incentive delay」だと東京大学大学院の2011年のADHD関連の論文などが出てくるでしょう。これだけ日本の金融教育は遅れてるんです。昨日、私が酔っ払うと頭が英語になるのですが、娘がいると日本語で話すので、英書を訳しながら分かりやすく噛み砕いて話した内容を以下に書きます。

選んで

以下のどちらかの文字を押すと「スッポンポンの美女」が現れます。しかし、一度しか押せないようにプログラムしてます。一度でも失敗したらもう反応しないようになってます。

❶紅葉

 

❷桜

 

記憶

どうでした?失敗したでしょ?恐らくあなたは来週も押した方の「紅葉」か「桜」のことを覚えています。当然上記はウソです。でも「側坐核と海馬を活性し報酬の可能性に興奮した事実」は残ります。そして、この瞬間にどちらかを押そうと計画をしたのです。そして、瞬時に可能性のある方の報酬を受けとった時に起こる喜びのシナリオとストーリーを描いてしまったわけです。さらには「今は秋だから紅葉に違いない」とか意味不明な根拠を自分に言い聞かせたはずです。

簡単に消せない

親近性効果と自信過剰が上記により生まれるため、訓練無しでは未来予測に自分の記憶の呪縛から逃れられません。(娘が心理学専門なので専門用語は解説なしに通じます。知らない方は適当にググってて下さい)つまり、あなたは向こう一週間「紅葉」と「桜」という言葉を見る度にスッポンポンの美女を想起してしまいます。

行動

あなたの行動は幼少期からのこのような記憶による先入観の塊なんです。そして、この報酬が「スッポンポンの美女」の画像ではなくて、「お金」になるとその先入観は巨大なものになります。つまり、学習の前に海馬にドーパミンが分泌されると報酬の動機が記憶の形成を促進するというわけです。そう「金融市場に記憶はない」ことが分かっているのに意味不明な行動を取るんです。そして、あくせく働くハメになる・・・

まとめ

芸術家よ、自分の記憶による先入観に気付いて訓練して下さい。正しい行動により、あくせく働く時間で芸術活動の生産性を上げられるんですよ。

娘は「それ昨日も聞いたぁ」と言って自分の部屋に帰って行きましたw

津本幸司