ズン・ズク・ズク・ズク
重低音でリズム・ギターをかき鳴らすメタル、いいですね。まぁ、どこからどこまでがハード・ロックで、どこからがメタルで、どこからがオルタナティヴ・ロックなのかわ分かりませんが、まぁ細かいコトは言わずにメタリカくらいからレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンくらいまでをメタルと呼んでおきましょう。
「ジャズは1000個のコードを3人の前で弾くが、ロックは3つのコードを1000人の前で弾く」
と、よく言われます。メタルにおいてはコードどころか、ルートだけを1万人の前で弾くって感じではないでしょうか。私自身にもし「過去に最も稼いだジャンルは?」と聞かれたら、即「メタル!」と答えます。
- スーツを着て高級ジャズバーでしっとりと3千円
- 上半身裸でスタジアムでルートだけ弾きながら暴れて数百万
みたいな感じです。
これ極めたら儲かりますよ。
さぁ、どれから練習しましょうか。
分かりませんよね。
心配無用です。
この記事を読んだら、メタルを極めるのに最適なリズム・ギター・パターン3選が分かりますよ。練習して頂きたい順にベスト1から書いて行きます。
ベスト1
ジャー・ズンズク・ズンズク・ズンズクというパターンです。メタルの王道パターンですね。細かい16分音符に気を取られてしまいがちですが、大切なのは最初のパワーコードの音価(音の長さ)です。ジャンッ・・ズンズク・ズンズク・ズンズクと、中途半端な休符が入ってしまうことがあります。きっちり4分音符分伸ばすように心がけて下さい。しっかり伸ばしたあとに、細かく8分、16分と弾く事でコントラストが生まれてキレのあるメタル演奏になります。
ベスト2
ズクズズクズ・ジャー・ズクズズクズ・ジャジャです。私が最初に練習したメタルのリズム・ギターはこのパターンでした。メタリカの「ONE」という曲のパターンです。6連符がメチャクチャ速いので深いピッキングでは不可能です。浅くピッキングして下さい。ただ、弦を擦るようなピッキングではノイズだけが鳴ることになります。この加減を文章で説明するのは不可能なので是非トータル・ギター・メソッドの購入者限定動画をご覧下さい。余談ですがこの曲をコピーしてライブでやったことありますが、どんなに頑張って弾いても同じリズムを刻んでるバスドラに負けてしまいます。弾かなくてもバレないんじゃないかなと思うほど派手なドラムです(笑)。
ベスト3
3つ目はスライド入りのパターンです。これもメタリカの「マスター・オブ・パペット」という代表曲のパターンです。8分音符でスライドした後に解放弦を弾きます。この3つの音でワンセットになっているので、どんどんリズムがズレて行きます。これをクロス・リズムと言います。メタルというジャンルも結構複雑なことしてるもんです。スライドのリズムが重要なのは言うまでもないでしょう。開放弦を鳴らす時に左手を勢いよく離すぎるとノイズだらけになるので注意して下さい。
まとめ
まずこの3つで、16分、6連符、スライドの8分を極めると、当分の間は困らないと思います。頑張って下さい。
余談ですが、90年台のメタル・バンドの日本公演のライブ・ビデオが良くYouTubeで転がってますよね。長髪でショットの革ジャン着たアホみたいな連中が最前列で頭振ってます・・・バラードになったらジッポを取り出して左右に振ります・・・笑えますよね・・・その中に結構な確率で・・・私がいます・・・
津本幸司