子供と音楽
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- 「小さな子供に音楽を始めさせたのですが、続けるかどうか不安です」
- 「楽器を買い与えようかと思うのですが、途中で辞めたらもったいないので迷ってます」
- 「今は小さいのでお稽古事として楽しんでやってますが、大きくなるにつれて難易度も上がり、時間も無くなるので、音楽が苦痛になるのではないかと心配です」
新年、新年度、新学期から少し経つと、多くの親御さんから上記のような相談を頂きます。お気持ちは分かります。自分が大人になっても続けている音楽を子供にもやらせたかったり、自分が若いときに諦めた音楽を子供にはやって欲しかったりします。さらには、レッスン費用や楽器代、そして時間や環境を作る費用対効果、労力対効果を計算してしまいます。そして、途中で辞められた時の損失の大きさに恐れおののいているのです。
できれば続けて欲しいですよね。
しかし!これは基準が間違っています。
結論
これらの不安はすべて「親の失敗経験」を基準にしてしまっているんです。
後天的
不安というのは後天的なものです。生まれつき不安なことなんてないんです。何かしらの経験をして、それが好ましくないものだったから、二度と同じ事が起こらないようにする。そして、それが万が一起こったらどうしようと「不安」になるのです。つまりは、自分の経験に対する考察が潜在意識を洗脳したわけです。
音楽で一度挫折した経験があったり、音楽でなかなか上達しない経験をしたり、学生の頃に音楽家を目指してたけど別の道を選ばざるを得なかったり、人気者を目指したけど人気が無かったりすると、
「音楽を修得する→挫折して傷付く」
と、いう構図が出来上がってしまいます。そして、その後天的な不安要素を、自分の子供が同じ経験をしてしまうのではないかと心配し、そうなったら自分同様にいち早く「撤退する」という手段を選ぶ事が最良だと知っているので、「辞めたらどうしよう」と不安になり、さらには経済的、時間的な損失まで計算高くなってしまっている状態が上記の相談です。
心配不要
まだ、後天的な不安がが無い子供に、自分の後天的な不安を植え付ける必要はありません。(私が2006〜2016までやっていたロサンゼルスの親子音楽セミナーではこれがポスターに書かれる言葉です)
才能が開花して大人になるまで音楽を続けるかもしれません。もしくは途中で他の芸術や運動に没頭し、音楽は辞めるかもしれません。どちらにしても、お子さんご本人の経験ですからどうなるかは制御しようありません。どちらにしても、後悔することなどなく損失もたかが楽器代、レッスン代くらいです。
最大の損失
しかし、
「子供の頃に音楽をやらせておけばよかった」
という親の後悔や
「子供の頃から音楽をやっておけばよかった」
というお子さんが大きくなってからの後悔は、とてつもなく大きく取り返しが付きません。
したがって、なんの心配もせず「自由に音楽をやらせる」だけで大丈夫だと考えています。
成功体験
私個人は音楽に関しては成功体験をしているので、子供が自発的に音楽を始めるのも、わかってましたし、あらゆる楽器をこなすことも、一生続けることも容易に想像つきました。子供の頭の中にも「音楽→得・楽しい・幸福・充実」という図式が出来上がってますし、生活から音楽がない状態が不自然です。さらには娘の頭の中では不安どころか「音楽→裕福」という図式もできあがっています。
そう、親御さんはこれを示してあげなくてはいけないのです。
方法
その方法は親御さんが音楽を嗜むことで、満たされている、幸福になっている、夢に向かって充実な時間を過ごしていることを細胞単位で感じられるマインドセットになっている必要があります。子供は音楽を聴いて分かるのではありません。親御さんの言葉を聞いて分かるのではありません。親御さんの雰囲気を感じ取っているのです。
親御さんが「うちの子が音楽辞めました」というと、私は「だろうな、この親だもん」と思いますし、逆に「うちの子は大学生ですがまだ音楽を続けてます」というと、私は「だろうな、この親だもん」と思います。どっちにしても、お子さんを見なくとも「親御さんの音楽に対する姿勢」で音楽を続けるかどうかは判断できるということです。
まとめ
私は海の日のコーチング・セミナーで親御さんがいらっしゃる際には、事前のヒアリングによりマインドセットを潜在意識レベルからゴッソリ変える試みをします。
音楽をやっていないお父様やお母様がお子様のために参加されることもあります。
もし、親御さんが音楽をやっていらっしゃる場合は、子供に始めさせる前にご自身を音楽に携わる親として、マインドセットを潜在意識レベルで整えて、「音楽→得・楽しい・幸福・充実・裕福」という図式を構築してください。
間違っても「音楽=今の労働の苦労を慰めるもの」というマインドセットになってはいけません。
津本幸司
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