一本
先日生徒さんと話していると、著名ギタリストはメインの一本のギターをずっと使っている気がするんだけど、自分はそのメインの一本に出会えてない・・・という問題をお持ちでした。
確かに、スティーヴ・ヴァイもあの白いギター一本ですし、SRVもあのストラト一本ですし、ヌーノもN4ですよね。
これ出会う方法があるんです。
彼女と同じ
彼女と同じで「もう、この人と一生一緒にいるつもり」で関わるんです。もちろん初めて関わるわけですので、驚きもあれば、不具合も生じます。これを両方で修復するんです。
たとえば、ギターの弦高が高いなら、それはギターを調整します。ブリッジが高すぎるなら下げるか、ボディに何かを乗っけるか(昔のヴァイみたいに)、自分で「慣れる」ことで調整します。重いなら削りますし、色が気に入らないなら塗り直します。
どうしても無理なら、別れます。
悪い例
悪い例は最初から買ったギターに完璧を求めるということです。これは起こらないんです・・・分かりますよね?
彼女に完璧を求めるようなもんです。そりゃ違う環境で育った他人ですから、価値観の違いはあります。なのに自分中心に完璧を求めるのがおかしいんです。
旅路の途中に生まれていた
このひっかえ取っ替えの旅路の途中で「なんとなく」いつも使うギターが決まるものです。思い出してください。ヌーノもN4の後にスキゾフォニック出した頃にはパステルカラーのギターに変えていました。でもインタビューで「なんか、N4に戻ってしまった」と行っています。ヴァイも白いギター以降も自分のモデルを何本も出してますがやっぱいり何かに付けて白いのに戻ってます。
つまり、1、2、3、4、5、6、7番目でゴール!という感じじゃなくて、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11・・・・う〜ん、7番目に戻っちゃうなぁという感じなんです。
授かり効果は危険
たまに特注で高額なオリジナル・ギターを作る人がいます。そうすると授かり効果でソのギターが運命のギターと思い込んでしまうんです。これはお見合い結婚のようなものです。別に我慢できるならいいのですが、その人との子供(自分が制作、演奏する音楽)の質に影響がでるんですよ。
風俗通い
安いギターをひっかえ取っ替えしまくって長々と出会いがないギタリストは、風俗通いしているようなものです。
時々起こる
これは本当に希なことですが、時々運命の一本に出会います。あ!全部のギターを捨てて、これ一本にしよう!と思うんです。これを感じたら99%勘違いなのですが、1%くらい本当の場合があります。
残念だけど嬉しいけど・・・
あるあるなのが、ジョンスコのパターンです。安い練習用のギターが気に入ってしまいそれが自分の人生のパートナーになることもあります。気分的には高級ギターを気に入る自分でありたかった・・・と残念な気分にはなりますが、運命は運命です。
まとめ
ご自身の運命の1本に出会う度に出ようではありませんか。
全部のテクニックを一回し演奏すれば自分に合うかどうかは確認できます。
トータル・ギター・メソッドⓇのテクニック編でご確認ください。