周りのギタリスト
自分が他のギタリストからどう思われるか気になる人っていますよね。
結論
これは考えなくても大丈夫です。同業者がどう思おうが音楽活動に関係ないからです。
例外
私はこれが分かっていたので、逆に同業者にどう思われるかの専門家になろうと39歳まで活動していました。つまり、ミュージシャンズ・ミュージシャン、ギタリスツ・ギタリストです。これは同業者に「参った」と言わせたら大金に化けるのです。だけど、これは私のような特殊なヤツが目指すもので一般のギタリストには不要です。
他の楽器の人
ギタリストの皆さんも他の楽器の演奏を聴いて「すごいなぁ」と思うことはありませんか? 私も娘がトロンボーンを演奏しているのを聴いて「どうやってピッチ保つんだろう?」と不思議になります。ギタリストの皆さんも周りからそう思われているのです。
ちょろっとヴァイオリンが弾けるしょぼい音大生と、世界トップのヴァイオリン奏者の違いって分かりますか? 分からないでしょう。 他の楽器の人からしたらトップギタリストもアナタも違いないんです。そのくらいで見られていると自信を持ってください。
他のエリアの人
音楽家だけでなく他の芸術の人も同じです。私が藝大にいた時、音楽学部と美術学部の共同企画に参加しました。私は真っ白な大きなキャンバスに下書きなくライブペインティングする姿を見てこの世の技術とは思えないと驚愕でした。
「なぜ、真っ白なキャンバスに完璧な絵が描ける?!」と音楽家達で驚いて叫びました。
すると私のアドリブを聴いた画家達が
「なぜ、何も無い時間に練習もせず知らない音楽をその場で生み出せる?!」と叫んでいました。
打ち上げで寿司屋に行って、音楽家達と画家達が一斉に
「キュウリの切り方すっげー!なぜこんな繊細なことが?!」
と驚きました。
こういうものなんです。
まとめ
だからギタリストの皆さんは同じギタリストの評価なんて気にしなくていいですよ。慰め合うのも逆効果です。
私達は孤独との戦いなのです。
津本幸司