本
しばしば何かしらの本をこのブログやnoteで紹介していますが、購入して読んだギタリストから「わかりませんでした」と聞きます。例えばトルストイの『戦争と平和』を読んだけどわからなかったというような感じです。
あのなぁ・・・と思うのですが、私も含めてアホなロック・ギタリスト用にどのような状況かを説明します。
ロック・ギター・アルバム
例えば、最初にレーサーXを聴いたら「お!かっこいい!こんな風に弾きたい!」ってなりますよね。
でも、最初にフランク・ザッパを聴いたら「よくわからない」ってなります。ピンク・フロイドやキング・クリムゾン聴いても「へ?」ってなります。
順序がある
最初にフランク・ザッパを聴いたとして、分からなければ、スティーヴィー・レイ・ヴォーン聴いて、スティーヴ・モーズ聴いて、ツェッペリン、ディープ・パープルを経てイングウェイまで聴いて、飽きた頃にジョー・サトリアニやエリック・ジョンソンまで言ったらフランク・ザッパに感激するというルートを通る必要があります。
本も同じ
『戦争と平和』が分からなければ、『星の王子さま』からはじめて、『モモ』や『果てしない物語』の童話を読んで、アガサ・クリスティーの手法を経て、『変身』や『鼻』のグロテスクを通って、『アンナ・カレーニナ』『イワンのバカ』など時系列を言ったり来たりしながらドストエフスキーまで行ってから、『戦争と平和』に戻ると感激するんです。
ルートは一本じゃない
もし『ドンキホーテ』がわからなければ別のルートが必要です。
それはマイルスを聴いて「よく分からん・・・」ってなっているのと同じです。パーカーまでのジャズの道のりを聞き尽くして、ジャイアントステップスで「もーえーわ!」となった後にマイルスを聴くと感激するという感じです。
『オズの魔法使い』からのヒューマニティ系を読み漁る必要があるのは理解できるでしょう。
悪い例
悪い例は分かるまで何度も読むということです。これが許されるのは『歎異抄』くらいです。(ちなみに私はまだ『歎異抄』は良く分かりません)
お勧めは『青い鳥』
まずはこちらを読んでください。子供向けですから完璧に理解できると思います。
えっと、岩波文庫→新潮文庫というのが、23歳まで日本語が読めなかった帰国子女の私が通った道でした。
おしまい♫