人前に立てますか?

この質問を音楽学校ですると、「立つことはできます」と冷やかす子が出てきます。そんな子に「その顔と体型と服装で本当に人前に立つことが業界的にありだと思ってますか? もう一度訊きます。人前に立てますか?」これで冷やかした子が大恥かきます。
お知らせ
音楽家コーチング記事はnoteに引っ越ししました
人前に立つこと
人前に立つというのは演奏だけじゃなく、演奏以外がまず整っていることが前提になるのです。
ライブがあるからダイエットしよう・・・
こんな風に考えられるのはそのためです。
演奏はもっと
当然演奏はもっと注意を払わなくてはいけません。今のレベルよりも高いレベルで自分を認識して欲しいという欲求があります。それは大いに結構なことでしょう。頑張りに頑張りまくってください。
「今はまだ」
上記の冷やかした子ならまだ良いのですが、時折二つ返事で「今はまだ無理です」という人がいます。このような状態の人はいつまでたっても人前に立とうとしません。
理想が高すぎる
自分の理想が常に自分より上にあるのはいいことなのですが、永久に自分の理想に追いつくことはないため、ずっと「今はまだ」が続きます。
そこで1分
いきなり大きなステージで2時間やろうとか、対バンで30分演奏しようとするからしんどいんです。1分でいいんです。1分なら演奏もそこまで細かく指摘されませんし、別にずんぐりむっくり体型でジーンズとティーシャツで出てきても、誰も迷惑しませんし、メチャクチャな演奏でもすぐに忘れてくれます。名前も覚えてないでしょう。
時折駅前のイベントで大声で歌ってるにーちゃんみたいな感じで素通りさます。
でも効果最大級
しかし、人前に立ったという事実は「一回」として自分の中に残りますので、効果は最大級です。
誰が見てるかで価値も変わる
バークリー音楽大学ではジュリーといって、卒業検定があります。これは学科長、副学科長、教授の3人の前でバンド演奏する5分です。
いまだにこの時の緊張が忘れられません。入試試験より、NHKの生放送より緊張しました。だって評価が本物ですし、人生を左右するからです。
1000人の素人より、3人の専門家に見られた方が価値があります。
今こそ
今こそ人前で1分でもいいので演奏するチャンスを掴んでください。
分かります。怖いんですよね。でも、その怖がってる状態でずっと過ごしてきたわけですよね、今の年齢になるまで。
日本のギタリストを応援しています。
津本幸司