音には長さがある
「音に長さがある」と聞くと四分音符や八分音符などの時間的長さを想像していしまいますよね。でも本当に1.7メートルとか4メートルとかで測れる長さがあるんです。よく分かりませんよね。
心配無用です。
この記事を読んだら、本当の音の長さが分かりますよ。
波長
音というのは周波数の大きさによって高低が決まっています。例えばピアノの一番低い音が20Hzです。一番高い音が2万Hzです。この20〜2万Hzが人間の可聴限界とされています。そしてその周波数の波には「1つの波の長さ」が決まってるんです。これが波長です。
結論
クソ面倒くさい計算は私がやりますので、結論だけ覚えて下さい。
- 20Hzは17メートル、5階建てのビルくらいです。
- 2万Hzは1.7㎝、イヤホンくらいの大きさです。
この17メートルから1.7㎝の音を聞いてると思って下さい。
ギタリスト用
- 6弦開放は4.17メートル
- 5弦開放は3.12メートル
- 4弦開放は2.34メートル
- 3弦開放は1.75メートル
- 2弦開放は1.39メートル
- 1弦開放は1.04メートル
- 1弦12フレットは52㎝
- 1弦22フレットは29㎝
今現在の私のスタジオ内の気温21度でこのくらいです・・。
「え?気温によっても変わるの?」
そうなんです。それが面倒くさいんですよね。だから、上記を知ったかぶりして、真夏や真冬に人前で言ったりすると「間違い」になっちゃいます。
気温というのが音速に影響を与えるので、その音速によって波長が変わるんです。だから通常の場合は気温を15度と想定します。そうすると音速が340メートル・毎秒になって計算しやすいんです。
計算方法
波長(m)= 音速(m/s) / 周波数(Hz)
つまり1000Hzだと340m/sで割って34㎝ってことになります。
気温が上がると音速も速くなるので波長もちょっと伸びちゃいます。
例えば21度だと音速が344メートル・毎秒なので、1000Hzの音だと34.4㎝って感じで4㎜伸びちゃいます。
まとめ
面倒くさいのでだいたいの値を覚えておけば大丈夫ですよ。
- 6弦開放が4メート
- 1弦開放が1メートル
- 1弦12フレットが50㎝
これで大丈夫です!
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津本幸司