ベース
ギターはベースの1オクターブ高い楽器ですのでベース代わりにもなります。少し弾き方、録音の仕方、エフェクトの掛け方にコツがあるんです。分かりませんよね。
心配無用です。
この記事を読んだら、ギターでベースを弾く方法が分かりますよ。
結論
3つのコツを押さえて下さい。
- ①指でブリッジ側を弾く
- ②ラインで録音する
- ③特定のコンプレッサーを掛ける。
以上です。1つずつ見て行きましょう。
①指でブリッジ側を弾く
ピックを使用する弾き方もあるのですが、王道は指弾きです。ベーシストと同じようなエンベロープが作れるんです。
エンベロープとは音が出る瞬間のアタック、そのアタックが急に小さくなるディケイ、音が伸びるサステイン、音が消えて行くリリースの4つを意味します。アタック・ディケイ、サステイン、リリースの頭文字を取ってADSRとも呼ばれます。指でブリッジ側を弾くことでベースと同じエンベロープになるんです。
そして弦楽器はブリッジに近いほど倍音が豊富に含まれますの後のイコライザー処理が効果的になります。
②ラインで録音する。
アンプを使うと良い意味でも悪い意味でも「ギターアンプ感」が録音されてしまいます。エンベロープを変化させないように、そして豊富な倍音を保つように、ラインで録音するといいでしょう。
③特定のコンプレッサーを掛ける。
プラグイン・エフェクターで大丈夫ですので、テレトロニクスのLA-3Aを掛けます。有名なのは同社のLA-2Aであり、ベースを録音する時に掛けながら録音するエンジニアも多いくらいです。しかし、LA-2Aのアタックタイム(音が入ってからコンプが反応して掛かり始めるまでの時間)が10ミリ秒なです。ちょっと遅いんですね。もちろん、光を使ったコンプレッサーのこの「遅さ」が売りではあるのですが・・・
それに対してことLA-3Aはアタックタイムが1.5ミリ秒と光にしては速いんです。これを掛けるとギター特有の大きなアタックと急峻なディケイがストンと落ちてくれます。さらに、リリースタイム(コンプの効きがなくなるまでの時間)も遅いので音が消えて行くのに合わせてグ〜っと音量が持ち上がる感じに鳴り、より長いサステインが得られるんです。これがオススメです。
(ただし、注意点としてベース音を連打する速い曲では使えない場合があります。その場合はFETを使った1176系の凄くアタックタイムの速いコンプレッサーがいいでしょう。)
④おまけのEQ
イコライザー処理をおまけに追加しましょう。どのようなミックスにするか、他にどんな楽器がなっているか、キーが何かにもよるのですが、なにぶんギターですのでどうしてもベースに比べて低音が足りません。100Hz近辺をQを小さめに6㏈以上持ち上げて、4kHz近辺を下げましょう。これにより「SUB-BASS」と言ったりするド低音がでます。
まとめ
以上の3つの方法お試し下さい。もちろんベースで弾けばいいだけの話なのですが、「ギター1本でなんとかする」職人芸のような感じしませんか?
以下の動画で実践していますので聴いてみて下さい。
www.youtube.com津本幸司
ご不明点は以下からいつでも受け付けています。