アンプの置き場所
アマチュア・ギタリストは自宅で意味不明な位置にギター・アンプ(スピーカー)を置いています。なぜその位置に置いているかを聞くと・・・
「そこにスペースがあったから」
ジョージ・マロリーじゃないんですから・・・
じゃあどこに置けばいい?分かりませんよね。
心配無用です。
この記事を読んだら、ギター・アンプ(スピーカー)の置き場所が分かりますよ。
結論
自分から2メートル以内の場所でスピーカーの放射軸に頭が入るように置く。
以上です。
詳しく
まず、2メートル以内にする理由は、窓ガラスやテーブルや鏡や床や天井などの無駄な反射音を聞かない様にするためです。反射音のない音を空間音響学では「直接音」と呼ばれます。なるべく直接音を聞いた方がいいからです。まぁ、だれも鏡に向けてスピーカーを配置して、その反射音を聞いた方がいいとは思いませんよね。
次に、スピーカーを良くみると円錐状になっており、音が放射線状に広がるのが分かります。なるべくその軸に頭が入っていた方がちゃんと聞き取れます。ギターアンプにマイクを立てるときになるべくスピーカーの真ん中を狙うのはそのためです。全然関係ないスピーカーの真上とかにマイク立てることなんて考えられないですよね。
(実際にはギターの最低音の周波数が82Hzで、気温を15度と想定したら、波長が4メートルになるので・・・とかの話があるのですが、まぁ無視無視)
ダメな例①
「なんでスピーカーと自分の耳が同じ方向を向いとんねん!」
っていうアマチュア・ギタリストが結構います。恐らくこの記事を読みながら自分の部屋を思い出すと「あ!」となる人も多いのではないでしょうか。
ダメな例②
「お前はヒザに鼓膜が付いとんのか?!」
っていうアマチュア・ギタリストが結構います。椅子の横にコンボ・アンプを置いて「ヒザ」に聞かせてる人・・・いるでしょ?
ダメな例③
「建物振動させてどうすんねん!」
というアマチュア・ギタリストが結構います。壁にベタ付け、床にベタ置きすると木造建築物自体が振動します。アパート全体を大きなスピーカー・キャビネットにしちゃってる人もいるんじゃないでしょうか?めちゃ迷惑・・・w
問題
「だってこの床にしか置けないんだもん!」
お気持ち分かります。その場合は「アオル」んです。斜めにして前後に椅子でも、ティッシュの箱でもなんでもいいので支えを作って自分の頭の方向にスピーカーを向けます。床との接点にゴムや枕などでも敷いておくと余計な振動が建物に伝わらずに済みますね。
まとめ
ギター・アンプ(スピーカー)は、自分から2メートル以内の場所でスピーカーの放射軸に頭が入るように置く。
プロ仕様のスタジオなんて不要です。ちょっとした工夫でいい音で誰にも迷惑掛けずにギターが鳴らせますよ。
ご自身の環境に合ったアンプ置き場はいつでも動画や写真でトータル・ギター・メソッドの質問スレッドからご相談下さい。
津本幸司