音楽のために
音楽のためにこうすればいいですか?音楽の上達のためにはこれが必要ですか?音楽とこれとはどういう関係がありますか?かなりの数の質問を頂きます。
これそもそもヤバい方向で考えちゃってるんです。よく分かりませんよね。
心配無用です。
この記事を読んだら、音楽と○○の関係を考えてはいけない理由が分かりますよ。
結論
その理由は「疑似相関」というものが存在するから
相関とは
まず、相関係数ってものがありまして、それは「こうなれば・こうなる」っていう関係みたいな物です。コーラ飲みすぎてる人100人とコーラ飲まない人100人の計200人がいて、糖尿病になった人がそのコーラ飲みすぎてる人100人ならば、コーラ飲みすぎと糖尿病の相関係数は「1」になります。もし、コーラ飲まない人100人が全員糖尿病になって、コーラ飲み過ぎてる人が全く糖尿病にならなかったら、コーラ飲みすぎと糖尿病の相関は「ー1」になります。つまり相関係数が1に近いほど、特定の要因と結果が関係あるってことです。これはまぁ納得いく話だと思います。
疑似相関とは
だけど、偽物が存在するんです。
疑似相関とは関係ないのに科学的に関係あると証明できちゃうものです。
例えば、アメリカの経済指標の一つであるS&P500(アメリカを代表する500の会社の株価)とバングラディッシュのバターの生産量なんてほとんど完璧に一致してるんです。こんなの関係ないことはだれにでも分かります。これが疑似相関です。
信じてしまう人が多い
朝リンゴと食べてるギタリストと食べてないギタリストの上達のスピードを比較したらリンゴを食べてるギタリストの方が早く上達した。その相関係数はなんと0.95!ほぼ1です。つまりリンゴを食べれば上達するってこと・・・っていう科学実験の結果を見せられたら、あなたはリンゴ食べようとしませんか?こういうのって信じたくなるんです。これが人間の心理。
皆がやるとより信じてしまう
さらにギタリストの多くが朝リンゴを食べ始めたらどうでしょう?「自分もたべなきゃ」って思いますよね。社会的証明の罠、つまり皆がやってたら自分もやったら正しいと思ってしまうんです。
正しいことをしてると自分を説得
さらに、自分が正しい選択をしてると思い込みたいので、ネットで「ギター 上達 リンゴ」と検索して、自分に有利な情報を集めて安心します。確証バイアスというやつです。
偉そうな人が同じことを
偉い人が「ギタリストは朝リンゴを食べるのは常識ですね!特にこの3種類のリンゴがオススメです!訳ありリンゴA100円、高級リンゴB500円、最高級C1万円」と言ってきたら、全員が高級リンゴBを買いますよね。これはまず権威効果というやつで偉い人がリンゴを食べることが常識ってことを知らないことがおかしいと洗脳して来てます。そして、おとり効果と呼ばれる手法で、1万円のリンゴを見せることで、安く見えちゃうバカ高い500円のリンゴを買わされてます。
つまり
何かと何かが関係あるかが気になり始めたら、頭の良い連中が「チャンス!」と思って、私達ギタリストから根こそぎ搾取しようと企んで来るんです。だから、関係あるかも?と思ったら「疑似相関」ならあるかもしれないけどまぁ関係ないだろうと思うところからスタートです。
まとめ
さあ、おとなのギタリストよ、欺されずに今日も元気にいってらっしゃいませ!
^_^
ちなみに、私は朝リンゴを食べてます。皮ごと食べます。だから、音楽理論に精通してるんです。ISMギタリスト養成所の生徒も全員食べてます。今やGuitar player needs an apple という英語のことわざができるほどの常識ですよね。強い抗酸化作用で活性酸素を除去して血流を促進し、若さを保ちながら人の数倍も効率良く頭が動かせるし、指先も器用に動くため練習もはかどります。ただ、スーパーのリンゴは農薬だらけで怖いので食べませんよね、普通は。でも、千疋屋のリンゴは一個2000円とか高すぎますよね。以下のリンゴなら安心です。
これポチった人・・・重傷患者です。
津本幸司