芸術家でも分かるイーサリアムの仕組み②

続き

前回の記事でイーサリアムの仕組みを紙しかもってないコージ君とやすこちゃんで説明しましたが、分かりましたか？今回はその続きです。

お金だけじゃない

前回は100イーサ持ってるコージ君が10イーサをやすこちゃんにあげました。ま、お金のやり取りをしただけなんです。実はここからがイーサリアムの美味しいところで、お金以外もやり取りできるんです。データを入れることができるんです。この「入れる」という言葉が大切なんです。、データを「送る」と言うより、データを「入れる」って感じです。

例えば

例えばコージ君が「元気？」というメッセージを書きます。またトランザクションという紙を作ります。

お金送ってないので0イーサ
コージ君アドレス（0xASDASDD0987654321）
相手いないから（アドレスなし）
データは「元気？」というメッセージ

これを一個のコンピュータに渡したら、また皆でコピーを取り、持ち合います。途中で偉ーいマイナーさんが箱に残高記録と同じように「元気？」と追加します。

複雑なのもオーケー

このデータの中にはすっごい複雑なデータを入れる事もできるんです。コージ君が作った「数字を書いたらその秒数分の音楽が流れるプログラム」みたいな感じです。このプログラムをコントラクトと言います。このコントラクトをデータの中にいれるんです。

また、コージ君はこのコントラクトを同じように一個のコンピュータに入れて、お隣がコピーを持ち合い、マイナーが箱を追加します。

ここからがややこしい

ここからがややこしいのですが、このコントラクトにアドレスが振られるんです。0xCONTARAKUTXOXOO みたいな感じです。これが人のアドレスなんだか、コントラクトのアドレスなんだかよく分からないんですよね。だからややこしい。

やすこちゃんに教える

コージ君が「ねぇ、やすこちゃん、僕は数字を書いたらその秒数分音楽が流れるプログラムをイーサリアム上においたから聞いてね」と言います。やすこちゃんは紙にトランザクションを書きます。

やすこちゃんアドレス（0xABCDEFG1234567890）
音楽プログラムのアドレス（0xCONTARAKUTXOXOO）
書きたい数字：5

これをまた同じように一個のコンピュータに入れて、お隣がコピーを持ち合います。マイナーが発見したら、「お！これってコージ君の音楽が流れるプログラムじゃん！5秒音楽を流せってことだな！」と言って「ジャジャジャジャジャァ〜ン」と5秒間の音楽が流れる箱を追加します。その作業が終わったら、やっと晴れてやすこちゃんは5秒の「ジャジャジャジャジャァ〜ン」を聞くことができます。