1974年生まれのシャンパン
今年2024年はルイ・ロデレールのクリスタル・ロゼが生まれてから50周年です。今の社長のお父様が開発したのです。社長が日本に来て飲み比べ中に解説するイベントに行きました。
私も1974年生まれです。運命を感じています。
クリスタル
クリスタル自体はご存知の方も多いでしょう。私が好きなドストエフスキーの時代のロシア皇帝アレクサンドル二世が1867年に作らせたワインです。暗殺されないように、爆弾が仕掛けられないように瓶底の凹みをなくし、瓶の中を透明で見えるようにするなどの工夫が施されています。
私は毎年妻の誕生日にクリスタルを飲むようにしています。10年は寝かせる必要があるので、今年は10年後の妻の誕生日用に買いました。でまわっているのは2014年ものです。ややこしいのですが、その年のブドウで作って10年後に出回るというイメージです。でそこから購入してセラーで10年寝かせるので実質20年寝かせることになります。
今となっては「長生きしてね」という意味で72歳の誕生日を迎える契りという意味でかっています。とはいっても4万円程度です。
比較
2024年10月12日は2014年と2006年を比較しました。上段2つです。2014年はまだ飲み頃ではありませんでした。酸味がありフローラルなアロマがあり、パフューミーなのですが、コクが足りないです。4万円
それに対して2006年は栗の香りがして、ヘーゼルナッツの味とほのかなシトラスがシームレスで繋がった香水が全身を包み込みます。8万円
この値段の差は「時間が生み出した芸術」の金額差だと考えてください。
本番ロゼ
そして主役のロゼの比較です。先に金額を言うと下段2つの左がロゼ2014年11万円、右ロゼ2002年26万円です。
2014年は買いましたしこれも10年後に妻と飲むためです。2002年は世界に1000本しかないので、この日に開けたヤツで終わりだそうです。
味は2014年は普通のクリスタルに少しブドウのタンニン(渋み)が後味にある感じです。香りも味もまだまだ小学生の美女という感じです。まだパンツ脱がせるには10年以上かかります。
以下は2013です。
2002年はとんでもない味がします。パーティでは数十人いましたが、お店の方が気を使ってくださって(私がプレッシャーかけてたのかも)抜栓した一杯目を私にくださいました。
鼻に近づけるまでもなく、ぶわーっと栗、ハチミツ、ヘーゼルナッツ、パイナップルのような香りが漂ってきます。なのにもかかわらず、フルーティな酸味もあり、とにかくスゴいコク、つまり深みです。そして、ロゼならではの若干スパイシーな感じがツンデレ感を演出してくれています。
以下は2000です。
メモ
ピノノワールとシャルドネを合わせますが、ピノは北側のゆっくり熟すスパイシーなのと、南側のフルーティなのを混ぜていると社長さんはおっしゃいました。
2002年クリスタル・ロゼは人生変わる程の体験をしました
おしまい♫
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