チョーキング
チョーキングにもたくさん種類があるんです。今さら聞けないですよね。
心配無用です。
この記事を読んだらチョーキングの種類が分かりますよ。
①全音チョーキング
普通のチョーキングです。
②半音チョーキング
文字通り半音だけチョーキングします。Half Chokingの頭文字を取って「H.C.」と記載されます。ハンマリング・オンの「H」と紛らわしいので注意して下さい。
③チョーク・アップ
弾いてから弦を曲げるのではなくて、弦を曲げてから弾きます。ピッチがちゃんと上がり切っているか確認ができないので熟達度が露呈する技術です。
Upの「U」のマークで記載されます。
④ハーフ・チョーク・アップ
これも弾いてから弦を半音分曲げるのではなくて、弦を半音分だけ曲げてから弾きます。HarfとUpの頭文字で「H.U.」と記載されます。
⑤チョーク・ダウン
チョーキングした音を元に戻すテクニックです。しばしばチョーキングとセットで使われます。Downの頭文字「D」で記されます。
⑥ポルタメント・チョーキング
通常のチョーキングは「サッ」と弦をターゲットのピッチまで曲げるのですが、このポルタメント・チョーキングはたっぷり時間を掛けて弦を曲げてターゲットのピッチまで到達させます。「Port.C.」と記載されます。
⑦ハーモナイズド・チョーキング
記載されるマークは「C」だけなのですが、ハーモナイズド・チョーキングでは同時に他の弦も弾きます。最も多いのがユニゾン(同じ音程)を弾く方法です。譜例の場合2弦15フレットのD音をチョーキングしてE音を鳴らして、同時に1弦12フレットのE音を弾いてユニゾンにしています。
⑧低音チョーキング
テクニックの名前ではありませんが、高音と低音では弦のテンション(張力)が異なるため、力の入れ具合が変わります。トータル・ギター・メソッドでは別の技術として練習することをオススメしています。
⑨ダブル・ストップ・チョーキング
同時に2本の弦をチョーキングする方法です。記載されるマークは音程によって「C」や「H.C.」になります。正確なピッチを求める場合は少なく、どちらかというと「ちょっとピッチが変化したというニュアンスを出すための技術」として使われることが多いでしょう。
まとめ
チョーキングには、これだけ種類があるんです。私も若い頃はナメていました。20代前半、ニューヨークでのCMレコーディングの時、チョーキングのピッチが悪くて何度もNGテイクを出してしまい、泣きながら何度もリテイクしたのを覚えています。皆さんは私のようにならないように頑張って下さい。
津本幸司