文系女子
あえて「文系女子」という言葉を使っています。昨今は「男女」の文字を書いて分けること、理系・文系で分けることも「良くない」とされています。でも、私の娘(22)、音楽家コーチング™のクライアント達(23前後)、そして5名のスタッフの内2名(25前後)は文系です。彼女らブロックチェーンの数学的な仕組みを説明しようと考えていたので、そのままブログ記事にします。
恐らく読者の方はバカバカしいと失笑することと思いますが、エンタメと思いお読み下さい。
式
式(しき)って習いましたよね?1+1=2ってやつです。
2 = 1 + 1
と書いても一緒ですよね!
ちょっと数学っぽくして、あの中学校の最初の強敵であるxとyに登場してもらいます。
y = x + 1
という式があるとします。これってxに1を入れると1+1になるのでyの部分は2になりますよね。
2 = 1 + 1
です。こういう感じでxに何かを入れたらyが分かるっていう式を「関数」と呼びます。
ここで向こう行かないで!大丈夫!分かるから!気持ちは分かります「関数」とか聞いた瞬間に一気に読む気が失せますよね。
私、津本幸司が話すから大丈夫ですよ!いつもそれでどんな難問も乗り越えてきたでしょ?!
練習①
問題:y = x + 1 があるとして、yを10にしたい場合はxは何になるでしょうか?
シンキングタイム・スタート
カッチ
カッチ
カッチ
ブー
答えをどうぞ
その通り「9」です。
10 = 9 +1 ですものね。お見事です。
練習②
問題:yの値は私だけが知ってますが1から10の数字です。y = x + 1 のxに入る数字はなんでしょうか?
こう言われたらどうしますか?yが1から10までの数字なわけですから、xには0から9までの数字の可能性があるんです。今回の答えは10だとしたら、xに9を入れたら「当たり!」と言うことになります。
ゲーム①
問題②をやって当たりが出た人に百円あげます!何回トライしても大丈夫です!
っていうゲームだったらどうしますか?
そう、0から9まで10回トライすればいいわけです。あてずっぽうでも10回やれば必ず正解が出ます。その反面、どんな数学の天才でもあてずっぽう以外ではxを導く方法はないんです。
最高で10回数字を入れてみる作業で百円もらえるわけですので、恐らく皆このゲームやりますよね。
ゲーム②
ゲーム①があまりに簡単すぎるからちょっと数字を大きくします。
yの値は私だけが知ってますが1から42億の数字です。y = x + 1 のxに入る数字はなんでしょうか?
「おいおい!42億って数字がデカすぎる!」
って思いますよね。これで百円しかもらえないなら誰もやりません。だから賞金も奮発します!
当たりが出た人に3千万円あげます!何回トライしても大丈夫です!
どうですか?3千万円ですよ!やる価値はありますよね。
でも最初に正解した人にしか3千万円あげませんよ〜!急いでね!
提案
なんとか手っ取り早く3千万円をゲットする方法を考えましょう。300万円くらいの高速コンピュータを買えばいいんです。そして、自動的に計算させて提示すればいいんです。1秒間に1万回じゃ足りません、1億回もまだまだ、1京回でも無理、1垓回で丁度いいくらいです。それを使えば計算上「2ヶ月」で見つけられます。2ヶ月で3千万円ですからいいでしょ?
チーム
1人でやると2ヶ月掛かるので、参加者を総勢1万人でやることにしましょう。そうすれば計算上10分で「当たり」が見つかります。
ま、1万人の誰か1人にしか3千万円は行きませんけどね。
この数学のゲームをやってるのがブロックチェーンです。
まとめ
分からなかったら質問して下さいね。
ひらがなで、せつめいしますからね!
津本幸司(she/her)
【親御さんへ】
説明を簡略化するためのビットコインの例であることを申し添えます。そして、正確には上記xのことを「ハッシュ関数」と呼びます。このシステムを使って、「音楽なんかを嗜む余裕のない子供達への寄付金」を募り、通常の募金のように「中抜きせず」その行方がどうなったかを監視するシステムをルーマニアのチームと私で作ってます。そして、その支援者の証拠としてのNFTを販売します。詳しくは以下に。
discord.gg親御さんのために概要のドラフト(下書き)も添付しておきます。