先にノイズを

ギタリストが機材を買い足す時、歪み、ディレイ、リバーブにはお金を使います。ところが、肝心のノイズ対策は後回しにしがちです。これは順番が逆です。ノイズが多いままでは、右手のミュート、左手の離し方、休符の長さ分かりにくくなります。せっかく練習しても、何が弾けていて何が鳴りっぱなしなのか判定しにくくなるからです。
ノイズ処理
BOSSのNS-1Xは、独自のMDP技術を使って、原音のアタックやサスティン、弾いた感覚への影響を抑えながらノイズを処理する設計です。モードはREDUCTION、GATE、MUTEの3種類で、ノイズだけスパっと切りたい時、完全ミュートしたい時を使い分けられます。SEND/RETURN端子もあるので、歪みペダル群だけをまとめて処理できるのも実用的です。
速いフレーズを弾く人
速い16分音符のリフ、タッピング、スウィープ、休符の多いメタル系の演奏では、ノイズ処理の性能差がすぐ出ます。音を出していない瞬間に余計な成分が残ると、演奏が雑に聞こえます。NS-1XのGATEモードは、その切り替えがかなり速く、止めるべき所を止めるのが利点です。一方で、常時オンで使うならREDUCTIONモードがあり、シングルコイル系でも不自然になりにくい作りです。
ライブでも自宅でも
ライブでは会場電源や照明の影響でノイズが増えます。自宅でもPC、モニター、電源周りで余計なノイズは出ます。そこで毎回アンプや歪みの設定を疑う前に、ノイズ処理の基準機が必要です。NS-1XはDC OUTもあるので、他のペダルに9V給電できる点もボードでは便利です。しかもBOSS公式では長期5年保証です。こういう機材は派手ではありませんが、長く使う物ほど結果的に得します。
買う
目立つ機材ではありません。ですが、上手い人ほどこの種の基礎機材を軽視しません。ノイズが減ると、演奏の細部が確認できるのです。
津本幸司
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