7つの罠
資産形成するにはお金を生み出し、育て、守ることが大切です。しかし、その目的に付け込んだ「巧妙に仕組まれた罠」がたくさん存在します。これを回避しない限り、穴の空いたバケツに水を溜めるような資産形成になってしまいます。そして、その罠を仕掛けた悪人の資産形成を手伝い続けることになります。7つ紹介しますので避けてください。
⑴金融商品
金融商品がたくさん広告されています。その理由は「販売者が儲かるから」です。本当に購入者が儲かる商品なら、そんな宣伝をせずに自分で買えばいいはずです。
⑵FXと個別株で大儲け
FXと個別株で大儲けしたという話をたくさん聞きます。これはウソではありません。確かに大儲けすることもあるでしょう。しかし、再現性はありません。通常、損をした人はFXや個別株を推奨せず、大儲けした人はFXや個別株を推奨します。実は私自身、FXと個別株で大儲けしました。しかし、ギャンブルで勝ったようなものです。余剰資金でカジノで遊ぶ感覚でやったことであり、資産形成とは無関係です。統計データとしてFXや個別株では90%の人が損をすることが証明されています。
⑶暗号資産(仮想通貨)
暗号資産(仮想通貨)は無限の可能性があります。私自身多くの暗号資産を保有しています。しかし、これは私自身がイーサリアムという暗号資産のインフラの操作になれているからです。資産形成目的で「価値が上がることを期待して」保有するものではありません。孫正義氏がビットコインで145億円の損失を出したのは有名な話です。知能も実力も資金も世界トップクラスの孫さんを超えた知能を私達が持っているはずがありません。
お知らせ
途中ですが、この記事はこの本の11章からの抜粋です。是非お手に取って頂けるとおしっこちびりながら喜びます!
⑷「こうすれば株で大儲けできる!」
「こうすれば株で大儲けできる!」という類いの本が書店で多数販売されています。これらは全てウソです。もしそんな方法が本当に存在するなら、絶対に人に教えないはずです。自分だけその方法で大儲けするはずです。目的は「本を売る」ことなのです。
⑸「資産を10%増やせます」
「資産を10%増やせます」と聞くと、そこまで大きな利益には感じないものです。そして、現状の資産に10%を追加したところで「たいしたことはない」と思ってしまいます。しかし、これは大きな数字です。プロのトレーダーでも5%の利益を出せれば良い方です。インデックス投資における安定収益は4%です。6%を超える利回りからリスクが大きくなり、8%を超える利回りから非現実的になります。この10%という数字を見た時に「このぐらいなら誰でもできそう」という感覚を持たせるのがよく使われる手口です。
⑹瞬間異常値
瞬間異常値というものがあります。株価、為替、コモディティ(商品)、暗号資産において、社会の事象に反応して異常な値になることです。これは下がるだけでなく、上がることもあります。両方の局面において必ず登場するのが「専門家」です。人間は納得できない事柄を解釈したいという欲求があります。自力で解決できない経済においては、どうしても専門家の話を鵜呑みにしてしまいます。しかし、その専門家は後付けの論理を展開しているに過ぎません。もし予測できるなら世界を救うスーパースターになれているはずです。後出しジャンケンをする人を信用してはいけません。その論拠を基に何かを販売したり、行動を促すようならさらに危険です。
⑺借金・税金・手数料
借金・税金・手数料の三大悪は見えないところに潜んでいます。リボ払いを勧めるクレジット・カード会社、節税方法を一切教えない国、多くの売買を推奨する証券会社などは、私達に借金をさせて、税金を多く徴収し、手数料で荒稼ぎするという手口です。キレイに見えて、お得に見えることの裏には必ず借金・税金・手数料の三大悪のスマート・トラップが仕組まれています。ドロボウがドロボウのような格好をしていないのと同じです。
以上を踏まえて一緒に資産形成するギタリストを目指そうではありませんか!
最後までお読み頂きありがとうございます。
津本幸司
こちらでお目にかかれることを心待ちにしています。