ハイブリッド・ピッキング
ハイブリッド・ピッキングはチキン・ピッキングとも呼ばれる奏法です。今さら何か聞きにくいですよね・・・
心配無用です。
この記事を読んだら「ハイブリッド・ピッキング(チキン・ピッキング)」が何か分かりますよ。
定義
「ハイブリッド・ピッキング(チキン・ピッキング)」とはピックと中指を使うピッキングです。
3弦を弾いた直後に1弦を弾いたり、3弦と同時に1弦を弾いたりする時などに便利な奏法です。
具体的に
この譜例はトータル・ギター・メソッドのテクニック編【ハイブリッド・ピッキング】から少しだけ抜粋したものです。
最初の小節では2音ずつ同時に弾きます。ピックだけで弾くと3弦の開放が鳴ってしまったり、ミュートしたとしてもノイズが鳴ってしまいます。そこで、低音弦の4弦をピックで弾き、高音弦の2弦を中指で弾きます。これがハイブリッド・ピッキングです。
なぜチキンと呼ぶ?
2小節目は同時に2音を弾くのではなく4弦をピックで弾いた後に2弦を中指で弾きます。ピックだけで弾くと大きなジャンプがあるののでインサイド・ピッキングでもアウトサイド・ピッキングでも弾きづらいのですが、このハイブリッドピッキングだとスピーディーに弾けます。
ピッキングと同じ強さの音を中指で鳴らそうとすると幾分か「プル(引っ張って)」してフレットに当てた音を鳴らす必要があります。その音が「クワッ!クワッ!」と、聞こえるんですって・・・アメリカ人曰く。でそれが鶏の鳴き声に似てるからチキン・ピッキングなんですって・・・アメリカ人曰く。
いつ使う?
急なジャンプがあり、時間的にどうしても間に合わないかないからハイブリッド・ピッキングに頼るというのはよくやる手法です。
逆に時間的には間に合うんだけど「クワッ!」というアクセントを入れたいからハイブリッド・ピッキングにすることもあります。
よくある音程
ギターの構造上、6度の音程が現れると、しばしばハイブリッド・ピッキングの出番となります。6度音程の連続が特徴的なカントリー・スタイルなどで多様されます。
まとめ
「ハイブリッド・ピッキング(チキン・ピッキング)」とはピックと中指を使うピッキングです。少し変わったと音がするので練習してみるのも楽しいかも知れませんね。
独学ギタリストを応援しています。
津本幸司