ギタリストの手が小さいのは損?
ご質問頂きました。
「私、手が小さいんです。だから届かないフレーズがあるんです。」
「僕は手が小さいからローフレットが素早く弾けないんです。」
小さい手はギターに向かないのでしょうか。
心配無用です。
この記事を読んだら、ギタリストの手が小さいのは損かどうか分かりますよ。
手が大きくて困ってる人がいます
私はアメリカやヨーロッパでもギターの指導をしています。彼らが相談してくる悩みはこんなのです。
アフリカ系アメリカ人のブライアン君22歳
「先生、僕は手が大きくて12フレット以上を押さえると指が重なってしまうんです。」
ブラジル人のアンドレ君20歳
「先生、僕たちブラジル人は指先が太いからハイフレットから指がはみ出てしまうんです。」
オーストラリア人のナンシーさん19歳
「ヘイ、コージー!私は長身で指が長いから動かすと絡まるんだよね。」
(ちなみにバークリーでは先生をファーストネームで呼び、ため口が基本なんです)
隣の芝は・・・
もう解説は不要だと思います。隣の芝生は青く見えちゃってるだけなんです。ギターを弾くのに手の大きさが関係ないと言うわけではなく、小さい手にも大きい手にもメリットとデメリットがあるんです。
- 小さい手のデメリット
広範囲の移動ができない、ローフレットが素早く弾けない。 - 小さい手のメリット
小回りが効く、ハイフレットでも問題なく押さえられる。 - 大きい手のデメリット
小回りが効かない、ハイフレットで指がはみ出る。 - 大きい手のメリット
広範囲の移動ができる、ローフレットが素早く弾ける。
解決策
「ごちゃごちゃ言い訳してる時間があれば練習しろ」
これは私が実際に師匠であるジョン・フィン氏に言われたことです。今でも私の手の大きさは変わりませんが、当時19歳の僕の手は小さく指も短かったのです。それに比べてジョン・フィンの手の小指は僕の親指よりも大きいんです。そして同じ曲をどうしても弾きたかった。そして弾けなかった。言い訳したくもなりますよね。でも言い訳を許してもらえませんでした。
その結果
人より3倍くらい時間が掛かりましたが、しっかり練習した結果、言い訳してたフレーズも弾けるようになりました。「ごちゃごちゃ言い訳してる時間があれば練習すればいい」ことが分かりました。たとえ自分の身体的特徴がデメリットにしか作用しなくて、同じ練習を人の3倍掛ける必要があるなら・・・3倍練習すればいいだけなんです。
今すぐ頑張って!
さあ、こんなブログ読んでる時間がもったいないですよ。今、練習しましょう!
まとめ
手の大きさがどうであれメリット、デメリットがあります。ないものねだりをしても身体的特徴は変わりません。気持ちは分かりますが、そんなこと考えてる時間に練習した方が近道です。手の大きさで悩んでる人を突き放しているのではなく、「どんな手でも大丈夫なんだ」ということが伝われば幸いです。