バンドメンバーとうまくいかない
ギタリストとして、バンドメンバーを集めたり、加入したりして、メンバーとうまくいかないことってありますよね。
真面目に練習してくれない。思い通りに集まれない。意見がかみ合わない。
心配無用です。
この記事を読んで心理の面からメンバーと「うまくいかない理由」を考えてみると、意外な解決策が見つかりますよ。
私はギタリストの方だけでなく、世界中のバンドをコーチングしてきました。みんな不満は同じです。そして原因も。
こんな不満ありませんか?
- ギタリストの僕はバンド練習前にスタジオで個人練習してるのに、なんで他のメンバーはやらないんだ。
- どうしてリーダーである自分の言うことを忠実に守らないんだ?
- なんでバイトだ、急用だってスタジオ練習に来ないんだ?
- 自分だって我慢してる時あるのに・・・
- なんでボーカルはギターソロの時も目立とうとするんだ?
- なんで自分はバンドメンバーに恵まれないんだ?
ありますよね。
原因
これ実は悪いのは「ギタリストのあなた」なんです。
上記の不満を聞いているとあたかもギタリストが献身的で、真面目なように聞こえます。
人間には以下の5つの欲があります。
- 認めて欲しい
- 頼りにされたい
- 仲間になりたい
- 分かって欲しい
- 目立ちたい
これを持っているのはごく自然なことですが、上記の不満ではこの欲が満たされたないことを「人のせい」にしてしまっているため、人間関係が上手くいかないんです。
具体例
- スタジオ個人練習は、皆に自分の努力を認めて欲しいわけです。もし、ベーシストが昨日遅くまでバイトだったのに、今朝早起きして家で練習してたらどう思いますか?
- リーダーとしての不満も、あなたがリーダーとして頼りにされたいわけです。
もし、立場が入れ替わったらそのメンバーに絶対服従できますか? - バイトや急用でスタジオに来ない不満は、「あなたが所属する仲間」優先でメンバーに動いて欲しいんです。
もしあなたがバイト先の店長であればバンド優先でシフトを動かすことを許しますか?あなたはメンバーの急用がどの程度の緊急事態か把握できていますか? - 我慢してることへの不満は、その我慢の努力を分かって欲しいんです。
他のメンバーが何も我慢してないと思いますか? - ボーカルがセンターで目立つことへの不満。これは自分が目立ちたい証拠です。
ギターソロの時にボーカルがドラムの所で後ろを向いててくれて、ギターのあなたがセンターでスポットライトを浴びていれば満足かもしれません。その時のベーシスト、キーボーディストの気持ち分かりますか? - 自分はバンドメンバーに恵まれないと思うのは、「うまくいかないのは全て自分以外のメンバーのせい」にしているからです。
他のメンバーはあなたのことを「こんなギタリストがメンバーにいてくれて最高!」と思っているでしょうか?
解決策
上記不満に対応させて5つの解決策を提示します。
- まずメンバーの努力を先に認めてあげましょう。口に出す必要はありません。
- リーダーたるもの5人なら5人分の価値観の違いを理解しましょう。価値観の違いを押さえつけるのはリーダーではありません。
- メンバーがバンドを最優先に考えていないのは、メンバー全員が「どうしてもこのバンドの活動を最優先にしたい」というバンドをあなたが作れていないからです。
- 多かれ少なかれ、みんな我慢しています。
- 目立ちたいのは鍵盤の前を離れられないキーボーディストも、座りっぱなしのドラマーも同じです。
どうでしょうか?
この5つを考えると不満の解決策は自分にあることに気付きませんか?
そして6番目の不満・・・
なんで自分はバンドメンバーに恵まれないんだ?
と、メンバー全員が思っていたらどうなるでしょうか?
まとめ
バンドメンバーとうまくいかない理由、あなた自身にあります。
それでもいろんな問題が起こるでしょう。
好きで付き合い始めたカップルですら別れるんです。
知らない人が4、5人が集まって上手くいく方が不思議なくらいと思いましょう。