どのコードから覚えたらいいの?
ギターの練習といったら、まずコードですよね。「ギター コード」で画像検索したことがあるでしょう。おびただしい数のコードのダイアグラムが出てきますね。これ全部覚えるなんて・・・
どのコードから覚えたらいいの?
昔一回「F」のコードが押さえられなくて挫折したことがある・・・なんて人もいるでしょう。
心配無用です。この記事を読んだら、どのコードから練習すればいいのか分かりますよ。
「F」のコードをやめましょう
「F」のコード・・・鬼門です。登竜門ではありません。登竜門は突破すべき関門、鬼門は避けるべきものです。
間違いなく「めちゃくちゃ押さえにくい!」んです。
私も明日ニューヨークの数千人収容のシアターで一人ステージに立ち、「F」のコードだけ一回弾けと言われたら今から少し練習すると思います。
そんな難しいコードなのに、初心者の方がこの「F」のコードを登竜門と思い込んで、なんとか頑張るから挫折するんです。
ではなぜこの「F」のコードを覚えようとするのでしょうか?
それは中途半端に音楽理論を簡単にしようとしている教則本やネットの情報が多いからです。
キーの中で基準となるのはCのキーです。これは音符に♯や♭が付かないからです。
ピアノであれば基本的に#や♭は黒い鍵盤で、白い鍵盤がそれらの付かないドレミファソラシドなのは知っているでしょう。それだけで考えていた方が簡単ということです。
音楽理論を勉強しているときには♯が3つも4つも付いているキーで考えると混乱します。
教則本やネット情報の手法
ここで、どのようにコードを覚えたらいいかを解説している教則本や情報の話の進め方を記します。
まず、Cのキーには7つのコードが含まれます。
C、Dm、Em、F、G、Am、Bdim
この「m」が付いているコードをマイナー・コードと呼び、「dim」が付いたコードをディミニッシュ・コードと呼びます・・・
もう、ややこしいですね。
これを忘れさせようとするのが初心者向けの情報です。
難しいので「m」や「dim」が付いてないコードだけ覚えましょう♫・・・と、ささやいて来ます。
優しいささやきのように聞こえます。
しかし、残ったコードは
C、F、G
二個目に鬼門「F」のコードが来ます。
そして・・・押さえられなくて挫折するんです。
オススメの解決策
「F」のコードを完全に忘れて、キーがAのコードを覚えましょう。
ギターは白い鍵盤も黒い鍵盤もありません。どのキーで弾いても同じようなもんです。しかも、コードをどれから覚えようかと考えているレベルの人は、音楽理論の難しさ、キーの難しさなど考えるべきではありません。ギターどころか音楽が嫌いになってしまいます。
Aのキーだと
A、Bm、C♯m、D、E、F♯m、G♯dim
これだけ見ると難しそうですね。
しかし先ほどのように、「m」や「dim」が付いてないコードを抜き出すと
A、D、E
です。
これらはすごく押さえやすいコードです。
CやFなんかより圧倒的に使う頻度が多いコードです。
その理由は開放弦の音がA、D、Eのコードのルート(一番低い音)になっているからです。
だから、有名ギター曲は最初のコードがA、D、Eのどれかであることが多いのです。
これだけをジャンジャン弾いて、コードの感覚、弦の振動の感覚を体に染み込ませて下さい。
「他のコードは覚えなくていいの?」
ご心配なく、いずれ自分で3つのコードに飽きて他のコードに挑戦したくなります。
「Fのコードは最後まで覚えなくていいの?」
ご心配なく、いずれ自分で「そろそろ挑戦してみようかな」と考える時期が来ます。
まとめ
コードはFを覚えず、まず、A、D、Eの3つだけ覚えて弾きまくりましょう。
(ちなみにこんな気持ち悪いコードもありますよ)
津本幸司
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