実話
昨日30代の私の生徒が積み立て生命保険に入ってしまい。資料を驚きました。完全に「合法詐欺」ですww
その手口知りたいですよね。
心配無用です。
この記事を読んだら、その手口が分かり、ギタリストが詐欺生命保険に引っかからない方法が分かりますよ。
目次
手口
まず、詐欺生命保険は「運用して増やしておいてあげますよぉ」と言う営業方法です。具体的な数字を出すと意味不明になりますし、特定の保険会社をディスるとやばいので、分かりやすい数字に直して説明しますね。
爽やかな営業マンが
「100万円預けたら3年間で平均利回り10%ですよぉ!手数料たった3%!お得です!」
と言ったんすって。その生徒は
「ってことは3年で130万円か・・・」
と思ったそうです。算数ができる友達が同席してて
「ちげーよ、福利ってのがあるんだよ。1年後110万円、2年後121万円、3年後は133万円だよ!」
と言ったそうです。その生徒は
「なるほどな、それで手数料が3万円か・・・いいな」
と思ったそうです。横にいた友達は
「ちげーよ、1年後は110万円の3%だから3万3千円、2年後は3万6千円・・ってちょっとずつ増えるんだよ。」
と、諭したそうです。
「ま、10%増えてるし、3%くらいしゃ〜ね〜か」
「まぁな」
となったそうです。
二人とも完璧なカモです。
算術平均が間違い
例えば、100万円を1年後に30%増えたとします。2年後も30%増えたとします。3年後は30%減ったとします。30%+30%−30%=30%なので、これを3年で割ったら10%になるから、これを「年間平均利回り10%」と呼ぶことは合法なんですよね・・・。
一緒じゃん?って思いました?計算してみましょう
100万円が30%増えたら130万円
130万円が30%増えたら169万円
169万円が30%減ったら118万3千円
になるんです。おかしいでしょ?年間平均利回り10%なのに18万3千円しか増えてないんです。
中学校出た方はお分かりの通り、これが「算術平均」です。
幾何平均が正しい
幾何平均って習いましたよね。全部掛けて累乗根とるやつです。こっちの方が正しいんです。計算を省くと実際には上記の商品は年間利回りの幾何平均が5.76%なんです。これだと
100万円x1.0576x1.0576x1.0576=118万3千円
で計算合いますよね?この数字は営業マンは言いたくないんです。しかも、カモさんにとっても、分かりにくいから一石二鳥って訳です。
手数料は算術平均?!
しかも算術平均で納得しちゃうと手数料も算術平均で取られちゃうんです。
考えてみましょう
1年目は3万9千円、2年目は5万7百円、3万5千5百円で合計12万5千2百円
18万3千円増やす手数料が12万5千2百円・・・バカ高いです。残るのは5万7千8百円ですよ。ハナクソ商品です。
裏技!
裏技を伝授します。営業マンが平均の話をしてきたら必ずこう聞いて下さい
「それって幾何平均ですか?」
この一言で撃退できます。
まとめ
詐欺生命保険に引っかかっちゃうのは算術平均で計算してるからです。
「それって幾何平均ですか?」
の一言で撃退しましょう。
最近の詐欺営業マンはおばあちゃん狙ったりしないんですよね。自尊心のあるサラリーマン狙って「自分で納得して入った」という保有効果(自分が所有するものに高い価値を感じ、手放したくないと感じる心理現象)を狙ってるんです。
お気を付けて。
本日もいってらっしゃいませ!