ギタリストの悩み解決

津本幸司がギタリストの「困った」を解決します。

【プリングとは】今さら聞けないシリーズ

プリング

正確には「プリング・オフ」と言います。言い方はともあれ「プリングって何?」って今さら聞けないですよね。

心配無用です。

この記事を読んだらプリング・オフが何か分かりますよ。

結論

特定の弦で1つの音を弾いてから離弦することだけで鳴らす弾き方。

例えば

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例えば、写真のように1弦7フレットを弾いた時に、あらかじめ5フレットを押さえておいて、押さえた7フレットから指を離すことで、ピッキングすることなく5フレットの音を鳴らすのがプリング・オフです。

具体例

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この譜例はトータル・ギター・メソッドのテクニック編T016から1小節抜粋したものです。

最初の3音は、最初から1弦の8、7、5フレットに小指、薬指、人差し指を乗せておき、小指の音をピッキングした後、その弦の振動を保ったまま小指を離します。これがプリング・オフです。

Pulling の頭文字「P」のマークが出てきたらプリング・オフすると覚えて下さい。

注意

この時の注意点として、離弦する指で「引っ掻いて」はいけません。かなり多くのギターの先生(特に英語でギターの勉強をしてこなかった日本人の先生)が「引っ掻いて音を鳴らしましょう!」と教えていらっしゃいます。
あろうことか日本のウィキペディアにもそのように書かれています。(参照しているのが日本人のサイトなので無理はないのですが)これは厳密にはflick-offと呼ばれる技術であり、ヴァイオリンのレフトハンド・ピチカートと同じです。

まぁ、トータル・ギター・メソッドにて正統派のギターを学ぶ私達は、そんな話をしている人達を批判する必要もありません。「よしよし、そうだねぇ」と、笑顔で聞き流してあげましょう。

プリング・オフの利点

プリング・オフをする理由は何でしょうか?それはレガートになるからです。ピッキングによる「ノイズ」がなくなります。

プリング・オフの欠点

欠点としてプリング・オフ後の音はピッキングせずに、1つ前の音の振動を利用するので、どうしても小さくなってしまうんです。具体例の譜例のように2回連続でハンマリング・オンがあると音が消えてしまうこともあります。

だから!

「引っかけて弾こう!」

という人がやたら多いんです。

もし、引っかける方法が正しいなら「高速のハンマリング・オンとプリング・オフの連続」は不可能になるのが分かりますか?

なので、なるべく「素早く」プリング・オフすることで前の音が小さくなり過ぎないように注意しましょう。

まとめ

プリング・オフとは、特定の弦で1つの音を弾いてから離弦することだけで鳴らす弾き方です。利点と欠点を理解して練習頑張って下さい。

頑張るギタリストを応援しています。

津本幸司

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